eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) 様子見の後に購入予定です

バランス型インデックスファンドである「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」への投資を検討しています。これに関連して調べた事、考えた事をまとめます。すぐに購入はせず様子を見て、運用報告書が出た後の購入を考えています。

購入を検討する理由

私はeMAXISバランス(8資産均等型)を保有しています。このファンドは、保有する投資信託の中で、時価総額1位です。ただしこの投資信託の信託報酬は、年率税抜き0.5%です。購入した当時は随分と安かったのですが、最近ではもっと安い信託報酬で運用されているバランスファンドが複数あります。

いまやメタボなeMAXISバランス(8資産均等型)ではなく、スリムなeMAXISバランス(8資産均等型)での運用に切り替えるべきだと考え、この投資信託について調べました。以下、調べた事と所感を投稿します。

コスト

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)は、低コストで運用されている事が魅力です。

売買手数料

購入時手数料無料、信託財産留保額も無料です。

最近のインデックスファンドは、売買手数料は無料である事が普通です。とは言え、ありがたいものです。

信託報酬

信託報酬は税抜き0.22%です。

国内の追加型投資信託のバランスファンドとして、2017年5月現在最安値です。このように信託報酬が低く抑えられている分だけ、投資家のリターンを大きくできる事が期待できます。

信託報酬の内訳は下記のテーブルの通りです。ファンドの規模が500億円を超えると値下がりする構造ですが、500億円を超えるのはすぐには難しいでしょう。

委託会社 販売会社 受託会社 合計
0.1% 0.1% 0.02% 0.22%

アセット・アロケーション

8資産へ均等に投資

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)は、下図の通り8資産へ均等に投資します。

賛否両論の均等投資

均等投資には賛否両論あります。私は肯定的な意見を持っています。

否定派の流派の1つは、「市場が効率的だと信じている人々」です。8資産均等は、時価総額加重平均とは異なりますので、無用なリスクを取りリターンが少なくなると懸念する人がいます。確かにREITは多い気もします。ですが、私は市場は効率的だとは思いませんし、個別株も多く保有しています。そのため、資産全体の中での8資産均等型ファンドは、位置づけとして全く問題無いと考えています。

また、否定派の別の流派に「均等投資は、最適なアセット・アロケーションではないと考える人々」がいます。これは昔、「アセット・アロケーションは投資成果の8割を決める」という誤解が流行した名残でしょう。確かにアセット・アロケーションは投資成果を十分良く説明しますが、その投資成果に必要ではありません。本当に重要なのはリスク資産の比率であって、内訳ではありません。確かに均等投資は適当でいい加減に決めた比率ではありますが、決して悪くはないと考えています。

すぐには買わない

私はeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)がとても良い仕様だと考えていますが、すぐには購入しないつもりです。すぐに買わない事には多くのメリットがあります。

ファンドの立ち上がりは不安定

一般的に時価総額の小さいファンドは不安定です。高コストになりがちですし、インデックスファンドもベンチマークへの追随が難しいです。eMAXISシリーズはマザーファンドの規模が大きいとはいえ、どれだけ安定しているのかを見た後に買っても遅くはありません。eMAXISバランス(8資産均等型)も、立ち上がり当初はキャッシュ過多で8資産への均等投資とは程遠いポートフォリオであったように記憶しています。

私は少なくとも、運用報告書が出てコストの様子が明らかになった後に購入します。

もっと低コストなファンドが出るかも

経験的にインデックスファンドは、乗り換えを控えた方が良いです。信託報酬が値下がりする事は少なくはありませんし、もっと低コストなファンドが出てくるかも知れません。

乗り換えにはコストがかかります。含み益が利益として確定すれば課税対象となり、結果複利効果が削がれます。例えばもしもiFree8資産バランスファンドの信託報酬が値下がりすれば、eMAXIS Slimを買う理由も無くなります。このように、少し待ってから購入するのは、悪い選択ではないと考えています。

バフェットのポートフォリオ(2016年12月)

ウォーレン・バフェット(Warren Buffett)のポートフォリオをメモしておきます。

バフェットは長期投資家として知られていますが、実はバフェットのポートフォリオの構成銘柄や比率は大きく変化します。また、バフェットの一挙一動は関連銘柄の株価に影響します。そのため投資家は時々、バフェットのポートフォリオを確認する必要があります。

バフェットのポートフォリオ

下記のポートフォリオ2016年12月時点のものです。

構成銘柄が10%を超える集中投資銘柄が3銘柄もあります。一方で下位銘柄の保有比率は低く、47銘柄中の30銘柄は構成比率が1%に届きません。これらは事実上のウォッチリスト銘柄と言えるでしょう。

画像出典:ウォーレン・バフェット(ibillionaire)

バフェットの成績

伝説的パフォーマンスで知られるバフェットですが、近年の投資成績は良くはありません。例えば2016年はS&P500が12.0%増に対して、バフェットが率いるバークシャーは10.7%増です。2008年リーマン・ショック以降2016年までの間、バフェットがS&P500に負けた年は2009年,2010年,2012年,2013年,2014年,2016年です。3勝6敗で、結構負けています。

マルチファクターモデルに学ぶ「株価を説明する因子」 どうして株価は動くのか?

株価はどのようなモノから影響を受け、生成されるのでしょうか。株価を説明するマルチファクターモデルにて、利用されている因子を「外的ファクター」「抽出されたファクター」「企業の特性」の3種類に大別し、紹介します。

マルチファクターモデルとは?

マルチファクターモデルは、株式や債券等のリスク・リターンの形成要因を、複数のファクターにより表す統計的モデルです。

マルチファクターモデルとは、モダン・ポートフォリオ理論が全盛期だった一九七〇年代に、米国のバー・ローゼンバーグ氏らが研究の副産物として実用化した統計モデルだが、ポートフォリオのリスクを数十のファクター(銘柄の一般的な属性や業種など)で説明するソフトウェアだ。現在もバーラ(BARRA)モデルが運用業界のデファクト・スタンダードだが、バーラ・モデル以外のポートフォリオ分析ツールもある。但し、何れもプロ用で、データ代を含めて、毎月の使用料が数十万円単位になるのが難点だ。

マルチファクターモデルで何ができるか。たとえば、TOPIXをベンチマークとして運用している日本株のファンドマネジャーのポートフォリオが、TOPIXに対してどのような相対的なリスク(「推定トラッキングエラー」と呼ばれる)を持っているかを計算できる。

出典:第204回 ファンドマネジャーのトレーニング・プログラムを考える(山崎元「ホンネの投資教室」@楽天証券

マルチファクターモデルの株価説明因子

株価の説明に寄与する因子は、大別すると「外的ファクター」「抽出されたファクター」「企業の特性」の3種類があります。

外的ファクター

証券から見て外生的な変数は、株価の説明に利用されます。

具体的には、国内総生産(GDP)や消費者物価指数(CPI)、失業率や鉱工業生産指数、等があります。その他、月齢や太陽の黒点数を利用する事もあります。

外的ファクターは、トップダウンアプローチを重視する投資家が重宝するファクターです。

特に個別株運用を行う投資家は、企業分析に時間をかけがちです。ですが企業業績は外部変数の動向に左右されます。マルチファクターモデルは、広い視野を持ち、投資環境の良し悪しを吟味する大切さを教えてくれます。

抽出されたファクター

既知の情報から抽出したファクターも、株価の説明に利用されます。

例えば株価指数や業種別株価指数があります。その他、直近高値からの経過日数や、2つの株の収益率の比、等が使われる事があります。

抽出されたファクターは、テクニカル重視の投資家が重宝するファクターです。

株価の値動きは需給で決まります。その株を欲しがる人が増えれば株価は上がり、売りたい人が増えれば株価は下がります。マルチファクターモデルは、指数の値動きから需給を読み取り、投資行動を選択する大切さを教えてくれます。

企業の特性

当然ながら企業特性は、株価変動の一因になります。

PERやPBR、配当利回りや収益予想や、その他企業に特有の値が使われます。

企業の特性は、ファンダメンタルズ重視の投資家が重宝するファクターです。

結局の所、割安な成長株の株価は上がります。マルチファクターモデルは、企業を理解しその未来を予測する事で、投資家は利益を得るという、基本的な事実を教えてくれます。

論理的な投資家になるために

投資家として、利益のために株価を追っかけ回す事は勿論重要です。それに加えて、ただ株価を追うだけではなく、論理的な根拠を持ち、現象の解釈を試みる事もやはり大切です。

定期的に、上記の各種株価変動因子・ファクターを点検してみて、効率的な資産運用を行えるようにポートフォリオの調整をするのも良いでしょう。

関連

マルチファクターモデルに関連する外部記事を紹介しておきます。

ローゼンバーグ型マルチファクターモデル(通称 BARRA モデル)

下記の記事では、図が充実しており、マルチファクターモデルについての理解を深める事ができます。

ローゼンバーグ型マルチファクターモデル(通称 BARRA モデル)は、 機関投資家の間に広く普及しているポートフォリオ最適化モデルです。 エクスポージャ行列からフィッティングを行ってファクターリターンを求めることを過去数十日分繰り返し、 蓄積したファクターリターンの分散と最新のエクスポージャおよびスペシフィックリスクを入力として、 最適化(二次計画法)によってポートフォリオを求めます。

出典:マルチファクターモデル(FIOPT)

ファーマ-フレンチの3ファクターモデル

当記事では、マルチファクターモデルの因子を「外的ファクター」「抽出されたファクター」「企業の特性」の3ファクターに分類しました。この3ファクターは、ファーマ-フレンチの3ファクターモデルの3ファクター「市場ポートフォリオ(時価総額加重平均型株価指数)」「時価総額」「簿価時価比率(PBRの逆数)」とは異なります。

優秀なアクティブ投資家が、人々にインデックス投資を勧める理由

資産運用で実績を持つ優秀なアクティブ投資家ほど、他の投資家へはインデックス投資を推薦する傾向があります。例えばバフェットはS&P500を勧めています。

これには理由があります。以下に2つの理由を述べます。

インデックス投資を勧める理由

優秀なアクティブ投資家が、人々にインデックス投資を勧める事には「利他的な理由」と「利己的な理由」の2種類があります。

理由1(利他的) 投資家の成績分布を知っているため

優秀なアクティブ投資家は、多くの投資家が負ける事を知っています。ですから、それを避けられるように、投資初心者にインデックス投資を勧めます。

市場平均に対して優れた運用成績を残す者は、利益を元手に利益を得て、指数関数的に資産を増やします。その結果、市場平均から著しく良い成績を残します。それに対して、負けていく投資家は大多数であり、彼らは市場平均に届きません。

このように相場の参加者は、一部の大勝投資家と、多数の負組投資家で構成されているわけです。この事は、資産運用のように繰り返しを含むギャンブルでは、人々の運用成績は対数正規分布に近い形となっているはずだという考えからも導出できます。

多数の負組を察知している優秀なアクティブ投資家の人々による、投資初心者への有効なアドバイスは、市場平均への投資です。平均値であれば、下手なアクティブ投資よりは良い成績です。インデックス投資の推薦は、多くの人を幸せにするでしょう。

理由2(利己的) 優秀なアクティブ投資家の芽を摘むため

優秀なアクティブ投資家は、新しい世代の優秀なアクティブ投資家の芽を摘むために、投資初心者にインデックス投資を勧めます。

中途半端に賢く才能のある投資家をインデックス投資家にしてしまえば、その投資家の成長は終わりです。その投資家の成績は市場平均に留まる事でしょう。インデックス投資には、CAPMや効率的市場仮説を始めとした、中途半端に賢い人を惹きつける魅力が詰まっており、アクティブ投資から遠ざけるのに十分です。

このようにインデックス投資の推薦には、優秀な投資家が現れにくくなる効果があるわけです。

なお、このアドバイスにより、世界の投資家がインデックス投資家ばかりになる心配はありません。なぜなら誰からも何も学ばない、市場の肥やしとなる本当に愚かな投資家は、古今東西で沢山現れては消えていっています。そして市場平均を形成しています。

ハイエンドのアクティブ投資家は、自身の脅威となる可能性のあるアクティブ投資家の卵に対して、インデックス投資を勧めることで、自身の利権を守るのです。

まとめ

優秀なアクティブ投資家は、各種の目論見から人々にインデックス投資を勧めます。

このアドバイスは、平均未満の多くの人々にとっては有益です。その一方で平均以上になり得る才能のある人々にとっては有害です。

いずれにしても、インデックス投資を勧められるという事は、馬鹿にされている(平均値未満だと言われている)か、もしくは唆されている(成長機会を奪われている)かのどちらかなのです。

インデックファンドへの投資比率はどれくらいですか?

Q. インデックスファンドへの投資比率はどれくらいですか?

A. 私の場合は、15%程度です。

インデックス投資比率の変化

2017年5月現在、保有するリスク資産の内、15%程度をインデックスファンドで運用しています。それ以外の部分はほとんど個別株で、一部アクティブ・ファンドがあります。

以前のインデックファンドの比率はもっと高い水準でした。例えば私の2009年の投資ノートでは、インデックファンドへの投資比率は90%を超えていました。それが投資経験が長くなり、運用規模が大きくなるにつれて、インデックファンドを持たなくなりました。

個別株を新規で買い付けたり、保有していた個別株が値上がりした結果、インデックファンドへの投資比率は少なくなりました。かつてはコア&サテライト運用をしていたつもりでしたが、サテライト部分がどんどん大きくなり、今では逆転したという印象です。

個別株を増やした理由と結果

増えそうな資産を多く持つという原則に従い、個別株を増やしています。比較基準の運用利回りには、株主優待の受け取りによる優待利回りを加味しています。個別株は投資信託と異なり、信託報酬がかからない点も魅力です。

勿論、常に個別株部門がインデックファンドの利回りに勝てるわけではありません。私の個別株はディフェンシブ銘柄が多いため、景気敏感株を多く含むインデックファンドには、景気上昇局面で置いて行かれます。特にアベノミクス絶頂期では、インデックファンドに多くを投資しなかった事が裏目に出ていました。

それ以降は、ある程度の株価下落が起こったタイミングでインデックファンドも買い付けるようにしています。株価が下落したかどうかは、PBRの推移やチャートを参考にしています。