「ウォール街のランダム・ウォーカー」について

ウォール街のランダム・ウォーカーは有名な古典的投資教本です。

どんな本か?

ウォール街のランダム・ウォーカーは米国の古典的な投資教本で、資産運用の入門書です。経済学者であるバートン・マルキールが書いており、資産運用に関する議論を包括的に学べます。

書籍はバブルの歴史に始まり、例えばファンダメンタルズ分析・テクニカル分析(チャート分析)等の様々な運用手法を幅広く紹介しています。また、ドル・コスト平均法による積み立てや、アセット・アロケーションの構築やリバランスといった、個人投資家と相性の良い手法が多く扱われています。

更にリスク・リターンといった、運用動向の把握や設定に必須である、パラメーターについての記述もあります。

すなわち資産運用についての、多くの歴史・知見・経済論文を踏まえて書かれた、大変高密度な投資入門書と言えます。

結論は「インデックス・ファンドを買いましょう」

この書籍では、広く知られている投資手法を片っ端から否定します。そして時価総額加重平均型のインデックスファンドを買って売買を抑え、なるべくじっとしている事が個人投資家にとって最良だと主張します。

読者は他の投資手法の否定の過程で、多くの投資手法を知る事ができます。投資とはポートフォリオの評価・比較・選択ですが、他の手法を比較した上で否定する姿勢そのものも、個人投資家にとっては学びのポイントです。

なお、この書籍は全体的に主張が過激で、多くの議論の火種にもなっています。

洗脳される人はされた方が良い

上記の通り、書籍の著者は個人投資家のアクティブ運用に否定的な立場です。

これを鵜呑みにして、インデックス投資が最良だと考えてしまうような人には、アクティブ投資は向いていません。インデックス投資が最良です。インデックス投資が最良だと洗脳されるのは、他のもっとダメな手法(高コスト低リターンな毎月分配型投資信託への投資等)が良いと洗脳されるより随分マシです。

ウォール街のランダム・ウォーカーは、このように各投資家がアクティブ投資に向く気質かどうかの、試金石的な書籍でもあると考えています。

実は問題点も多い

この書籍の最新版は2016年発行ですが、骨子は20世紀の米国が舞台です。21世紀の今後の日本の投資家には成立しない部分や、読み替えが必要な部分は多くあります。

ちなみに市場が効率的では無い事は、現在では広く知られています。市場平均は頭の良い人だけにより形成されるわけではありません。他の多くの愚か者とともに形成されるから「平均」なのです。

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