小売業・小売株の特徴 メリット・デメリット

小売業と小売株についてまとめておきます。

小売業と小売株

生産者や卸売業者から買った(仕入れた)商品を、最終消費者に売る事を「小売」と呼びます。小売ビジネスには「コンビニ」「スーパーマーケット」「家電量販店」「100円ショップ」「雑貨屋」等があります。小売ビジネスを営む会社の株式が小売株です。下記のリンクには、小売業に分類される銘柄、つまり小売株がリストアップされています。

業種別銘柄一覧:小売業 Yahoo!ファイナンス

小売業のメリット

規模の拡大が容易

小売業は規模の拡大が容易です。ある程度しっかりとした経営ノウハウがあれば、出店をして売上高と利益を増やすという手があります。更に、ある程度の規模があれば製造小売業としてPB(プライベート・ブランド)の取り扱いを開始したり、流通分野を抱えたりして、経営の合理化・規模拡大を進める道があります。

また、他の業種ほどは高い専門性が必要とされませんので、(人件費が増やせれば)人材確保も容易です。

景気に左右されにくい

扱う商品にもよりますが、小売業は景気動向に左右されにくく、収益が安定しやすいという特徴があります。食品スーパー等の会社はその代表で、人は景気が良くても悪くても食事をしなければなりませんので、スーパーの食材の売上は他の景気敏感銘柄と比べれば随分と安定しています。小売株は一般的にはディフェンシブ銘柄です。

ただし、景気が悪化すれば安い商品しか売れなくなったりします。つまり業績が景気に全く左右されないわけではありません。事実としてリーマン・ショックでは小売株は意外に売られ、株価が下落しました。下記の記事にて、リーマン・ショック時の小売株の様子について言及をしました。

小売業のデメリット

競争過多

小売は参入障壁が低く、競争に晒されやすい点がデメリットです。小売業は製造業と違い、扱う商品そのもので差別化できませんので、価格競争に追い込まれやすい状況です。例えばスーパーマーケットの市場がドラッグストアに侵食される等、競争が頻発に発生します。

また、インターネットの普及によって、ネット販売ビジネスも競合他社となります。

人件費高騰の影響が大きい

人手不足による人件費の高騰も課題です。小売は顧客と対面し商品を販売する事が多いため、柔軟な対応が求められ機械化が難しい領域を抱えています。結果として人材に頼らざるを得ず、人件費の高騰が業績を直撃します。

小売株の値動き

小売株の株価は、決算の結果以外にも、ホームページで公開される月次の売上動向に反応しやすくなっています。(※全ての銘柄が月次の情報を公開しているわけではありません。)

バローホールディングス(9956.jp)株主優待 2017年

今年もバローホールディングス株主優待を頂きました。

頂いた株主優待

今回は、下図の1,500円相当の品物を頂きました。なかなか充実しており、嬉しいものです。

バローの優待内容は、保有株数や保有期間によって異なります。この1,500円相当の優待は、100~499株保有かつ保有期間1年以上の株主や、500~999株保有かつ保有期間1年未満の株主が受け取ります

参考:過去の株主優待

バローホールディングスの過去の優待も、ブログに投稿しています。毎年、さまざまな品物を頂いていました。

アルビス(7475.jp) 2018年3月期1Q失速 経常利益は16.0%減

アルビス(7475.jp)の2018年3月期1Qは、経常利益が16.0%減となり失速感が出ました。

2018年3月期1Q

アルビスの2018年3月期1Qは、営業収益は7.0%増だったものの、経常利益が16.0%減となりました。

月次業績も既存店失速

既存店売上高も、2017年6月は前年比で94.2%まで下がり、苦戦している様子が分かります。

出典:月次業績推移 アルビス

投資判断は?

株価が大きく下落すれば買いたいです。

アルビスは私のポートフォリオ上位銘柄第1位だった事がありますが、今は売って様子を見ています。M&A等で高成長銘柄なので、今後株価が大きく下がれば買い戻したいと考えています。ですが一般的に優待銘柄はなかなか値下がりしない事が多いので、あまり期待はせずに待とうと考えています。

コーナン商事(7516.jp)4Q 純利益48.2%増の通期予想も、株価は伸び悩み

近畿圏にドミナント出店しているホームセンター大手であるコーナン商事(7516.jp)の決算短信が出ました。平成30年2月期の純利益は48.2%増と、大きく伸ばす計画です。ところが株価は大幅増益の見込みの割には伸びていません。実はコーナン商事は歴史的に店舗閉鎖損失及び減損損失等特別損失が多く、利益計画は話半分に聞くべきです。

平成29年2月期決算短信

平成29年2月期の結果と新年度予想

コーナン商事(7516.jp)の平成30年2月期の純利益は48.2%増という大幅増を見込んでいます。一方で平成29年2月期は、3Q時点で出されていた予想と比べて物足りず、営業収益/営業利益/経常利益/当期純利益はいずれも下方に着地しました。

画像:平成29年2月期決算短信(コーナン商事)

利益計画の信憑性は低め

コーナン商事は歴史的に店舗閉鎖損失及び減損損失等特別損失が多く、純利益の経常利益に対する比率は毎年のように小さくなっています。つまり利益計画の信憑性は低めですので、話半分に聞くべきです。実際、つい3ヶ月前に下方修正を出したばかりです。

株価推移

株価は決算翌日こそ大幅上昇したものの、翌々日には下落しました。

画像:コーナン商事(株) Yahoo!ファイナンス 2017/4/13

主力株:投資判断は?

コーナン商事(7516.jp)は私の主力銘柄(時価総額7位)です。上記のように、保有にやや不安な箇所があるものの、依然として株価は割安水準だと考え、株式保有は継続します。

アスクル(2678.jp) 物流施設の火災は鎮火 被害規模は未確定も、赤字転落の可能性が視野に入る

アスクル(2678.jp)の物流施設で火災が発生しました。これを受け、2月16日の株価は6.61%安まで売られました。

火災は2月28日に鎮火したものの、被害規模は未確定です。アスクルの2016年の純利益が52億円に対して、火災が発生したASKUL Logi PARK 首都圏の資産規模が120億円以上であるため、もし損害が大きいと判明した場合は赤字転落の可能性が視野に入ってきます。

火災の様子


アスクル倉庫で火災、2人やけど 消火作業続く 埼玉

物流倉庫の複数箇所から煙が出ており、内側は大規模な火災であると予想できます。アスクルの事業内容から、施設内にあるのはオフィスや家庭の消耗品等だと推察でき、燃え広がる物も多くあるのでしょう。

火災について

2月16日午前9時15分頃に110番通報があり、12時40分にはプレスリリースが出ました。燃えたのは埼玉県入間郡のASKUL Logi PARK 首都圏(物流センター)です。その後も物流センターは燃え続け、2月22日9時30分に鎮圧、28日午後5時にようやく鎮火しました。

以下、アスクルの火災に関するニュースです。日時は発表・配信のタイミングです。

火災発生に関するお知らせ 2月16日12時40分

アスクル倉庫火災、個人向け4万種類出荷できず 2月17日0時20分

アスクル火災鎮火せず 物流競争、大型拠点に死角 2月21日21時21分

弊社物流センター火災に対する対策について(第9報)2月22日午前11時30分

アスクル倉庫火災、ようやく鎮火 発生から12日 2月28日20時25分

株価

火災発生当日

2月16日の株価は火災発生の情報が伝わり下落、終値は前日比6.61%安まで売られました。


アスクル(株) 2017/2/16

その後の株価

翌日以降も火災は鎮火せず、物流センターの被害は拡大しました。一方で株価は売り買いが交錯し、3,200円を下値支持線として、出来高を伴いながら株価は下げ止まっていました。


アスクル(株) 2017/2/28

投資判断は?

火災による損害は、建物、建物内の機械や商品に留まらず、配送の遅延による顧客離れが意識されます。また、危機管理体制の問題が露呈した事で、他の物流施設が大丈夫かどうかも心配になります。

被害規模は2月28日現在未確定です。代わりに物流センターの資産内容とアスクルの経常利益の規模を比べれば、投資家は様子見するのが無難と言えます。そうは言え、どう考えても株価が大きく売られた場合は拾いに行く選択もあるでしょう。

被害規模は?

被害規模は2月28日現在未確定のため発表されていませんが、代わりにASKUL Logi PARK 首都圏の資産内容と保険が公開されました。


ASKUL Logi PARK 首都圏(弊社物流センター)の資産等について

火災により焼失・損壊した資産の帳簿価額から保険金受取額を控除した金額が、最終的な損失額となるようです。もし仮に有形固定資・たな卸資産が全て無価値になり、保険の支払いが滞った場合は120億円を超える損害となります。

資産内容の比較対象は?

アスクルの企業の規模は、2016年の経常利益は85億円、純利益は52億円の水準です。火災による損失が悪い方向に進んだ場合、決算内容に少なくはない悪影響を与え、赤字転落の可能性も視野に入ってきました。


業績・財務