バフェットのポートフォリオ(2017年3月)

ウォーレン・バフェット(Warren Buffett)の2017年3月時点のポートフォリオをメモしておきます。2016年12月からの変化で目立つ箇所は、アップル株の追加買いとIBM株の売却です。

バフェットのポートフォリオ

構成比率上位銘柄

画像出典:ウォーレン・バフェット(ibillionaire)

業種別ポートフォリオ

画像出典:ウォーレン・バフェット(ibillionaire)

所見

ポートフォリオの変化

2016年12月と比べ、構成銘柄の変化で目立つ箇所は、アップル株の追加買いとIBM株の売却です。

バフェットがIBM株を3分の1売却したと言いニュースになったのは2017年5月5日頃です。それよりも2ヶ月以上前の2017年3月時点で、既に多くのIBM株を売却していたと分かりました。バフェットのバークシャーはIBMの筆頭株主ですが、彼らがIBMのどのような厳しい内情を見たのかが気になります。

また、マーケットインパクトがある事を知った上で、バフェットがIBM株の売却に言及した理由にも興味があります。IBM陣営に喝を入れるためか、それとも値下がりした所を買い戻して取得単価を下げるためか、いろいろな解釈ができてしまいますが、真相は不明です。

集中投資の継続

構成銘柄が10%を超える集中投資銘柄が4銘柄あります。2016年12月時点では3銘柄でしたので、1銘柄増えています。増えた1銘柄はアップルです。

集中投資は好成績のための必要条件なのでしょう。

バフェットのポートフォリオ(2016年12月)

ウォーレン・バフェット(Warren Buffett)のポートフォリオをメモしておきます。

バフェットは長期投資家として知られていますが、実はバフェットのポートフォリオの構成銘柄や比率は大きく変化します。また、バフェットの一挙一動は関連銘柄の株価に影響します。そのため投資家は時々、バフェットのポートフォリオを確認する必要があります。

バフェットのポートフォリオ

下記のポートフォリオ2016年12月時点のものです。

構成銘柄が10%を超える集中投資銘柄が3銘柄もあります。一方で下位銘柄の保有比率は低く、47銘柄中の30銘柄は構成比率が1%に届きません。これらは事実上のウォッチリスト銘柄と言えるでしょう。

画像出典:ウォーレン・バフェット(ibillionaire)

バフェットの成績

伝説的パフォーマンスで知られるバフェットですが、近年の投資成績は良くはありません。例えば2016年はS&P500が12.0%増に対して、バフェットが率いるバークシャーは10.7%増です。2008年リーマン・ショック以降2016年までの間、バフェットがS&P500に負けた年は2009年,2010年,2012年,2013年,2014年,2016年です。3勝6敗で、結構負けています。

バフェット語録 世界で最も知られている大富豪の投資家は、何を考え資産を増やしたか?

ウォーレン・バフェットは、米国の著名な投資家・資産家です。バフェットの言葉は、資産運用の正しい手法について、多くの示唆を与えます。

バフェットの言葉を、語録としてこの記事にまとめました。英文の出典はWarren Buffett Quotesです。和訳はブログ主である私Kapokが行いました。

長期投資

誰かが座っている日陰

Someone is sitting in the shade today because someone planted a tree a long time ago.

今日日陰に誰か座っているのは、大昔に誰かが木を植えたからだ。

涼しげな木陰を提供してくれる木は、成長して利益を生み出す企業の象徴でしょうか。「先人を敬え」とも「遥か後世の利益を見据えろ」とも考えられる一文です。

いずれにしても木の成長のように、とても長い時間スケールで物事をとらえる視点の大切さが伝わってきます。

市場が閉じられたとしても良い

I never attempt to make money on the stock market. I buy on the assumption that they could close the market the next day and not reopen it for five years.

私は株式市場からお金を得ようと試みた事はない。明日から市場が閉じられて、5年後まで開かないという想定のもと、買っている

マネーゲームによる売買益で利益を上げるのではなく、企業の成長そのものを享受する事で利益を得る事を志向する、そんな意味の言葉だと考えられます。

選んだ銘柄を5年間ずっと持ち続けるためには、事業の長期的な発展性を見据える事が必要になりますが、その視野が大切だと考えている事も、うかがい知る事ができます。

保有期間

Our favorite holding period is forever.

私たちの好きな保有期間は、永遠です。

長く持つ事を志向し、それに耐えられるだけの厳選した銘柄での運用をすべきですね。

他者が貪欲な時に恐れ、恐れている時に強欲に

We simply attempt to be fearful when others are greedy and to be greedy only when others are fearful.

私たちはただ、他者たちが貪欲な時に恐れ、恐れる時にのみ貪欲になろうとしている。

楽観相場で慎重になり、悲観相場でのみ買い向かう姿勢について、バフェットが言及しています。

投資成果は買値と売値で決まります。皆が強欲になっている時に売れば高く売れます。皆が悲観している時に買えば安く買えます。

資産運用では、多くの人と反対の事をすると投資成果に繋がります。そのために、人々の相場観の観察をするのも良いかも知れません。

銘柄選択

普通の価格で素晴らしい会社を買う

It’s far better to buy a wonderful company at a fair price than a fair company at a wonderful price.

素晴らしい安値で普通の会社を買うよりも、素晴らしい会社を普通の値段で買う方が遥かに良い

普通の株を安値で拾うよりも、超優良企業の株を厳選したい、という一文です。慎重に慎重に選んだ銘柄に集中投資をし、短期的な割安さはあまり気にしないという投資哲学が窺えます。

値段と価値

Price is what you pay. Value is what you get.

値段はあなたが支払うもの、価値はあなたが得るもの

値段と価値との区別に言及しています。値段は株価という形で目に見えますが、目に見えにくい「価値」をいかに分析し算出するかが、株式個別銘柄を行う投資家にとって大切です。

時間は「素晴らしい会社」の友人だ

Time is the friend of the wonderful company, the enemy of the mediocre.

時間は「素晴らしい会社」の友人で、「二流の会社」の敵だ。

mediocre ・・・ 良くも悪くもない。二流の。

良い会社であれば時間と共に成長を続け、逆に二流の会社は、時代の変化に対応できずに衰退する様子を表現しています。

長期での投資を検討している、その会社に対して、時間は味方をするでしょうか。それとも敵になるでしょうか。そういう視点を持ち、投資判断をする事は大切ですね。

跨いで越せる1フィートのバーを探します

I don’t look to jump over 7-foot bars: I look around for 1-foot bars that I can step over.

私は7フィートのバーを、ジャンプして越えようとして見はしません。周りを見渡し、跨いで越せる1フィートのバーを探します。

foot ・・・ 長さの単位。30.48cmに相当。複数型はfeet。

look around for ・・・ ~を捜し求める、~を捜して辺りを見回す

難易度が高い事、リスクが高い事をするのは避け、着実に前進する事を薦めています。また、目の前の高いハードルだけを見ずに、周りを見渡すという冷静な視点の重要性を説いています。

もしもヒヤヒヤと保有株の決算跨ぎをしているのであれば、もっと世界の市場を見渡して、着実に儲かる株を探す方が良さそうです。「難易度が高い」と思った局面で、思い出したい一言です。

本日の投資家は、昨日の成長から利益は得られない

The investor of today does not profit from yesterday’s growth.

本日の投資家は、昨日の成長から利益は得られない。

過去に起こった事は、既に株価に織り込まれているために、そこから利益は得られません。過去の成長を調べるよりも、未来の成長を予測して投資判断をする方が賢明だということなのでしょう。

私も過去の事にこだわりすぎず、これからの未来についてを良く考え、予測をし、投資判断をしていきたいです。そうする事で頭の体操にもなりますし、きっと楽しいでしょう。

簡単なものを難しくするひねくれた人間

There seems to be some perverse human characteristic that likes to make easy things difficult.

簡単なものを難しくするのを好む、若干ひねくれた人間の特徴があるようです。

perverse ・・・ ひねくれた あまのじゃくの

難しくなっている事を見ても、実は簡単な事であるという主張です。

確かに企業分析をする場合も、抽象化・単純化をすれば、比較しやすくなります。例えば各種株価指数も、企業活動を単純化・数値化していますね。自分が分かるように咀嚼し、シンプルに考えて判断するのも良いかも知れません。

投資に限らず仕事でも、ちょっとした抽象化でシンプルに考えて、うまく判断できるように思考力を鍛えていきたいものです。

リスクマネジメント

お金を決して失うな

Rule No.1: Never lose money. Rule No.2: Never forget rule No.1.

ルール1:決してお金を失うな。ルール2:決してルール1を忘れるな。

損失を回避する重要性を、口を酸っぱくして述べています。リスク資産を運用する過程においても、損失の回避は資産の成長にとても重要です。お金を失わない、慎重な運用を心がけたいものです。

リスクは無知から

Risk comes from not knowing what you’re doing.
リスクは何をしているか分からない所からやってくる

日本でも「よく分からないものに投資をしてはいけない」と頻繁に言われていますが、投資をするならば良く調べ理解をする事が、思わぬ損失を避けるためには大切だという一文です。

リターンよりもリスクに焦点を当て、2000年頃のITバブルの局面でもハイテク株(よく分からない株)に手を出さなかったバフェットらしい言葉に見えます。

方舟を作る事

Predicting rain doesn’t count. Building arks does.

雨を予想する事は重要でない。方舟を作る事が重要だ。

市場が暴風雨に晒されても生き延びれるような資産運用が大切です。投資の元本が無くなれば、その後の成長が享受できません。

生活・習慣

習慣の鎖

The chains of habit are too light to be felt until they are too heavy to be broken.

習慣の鎖は、感じるのにはあまりに軽すぎます。壊すのに、とても骨が折れるようになるまで、気付きません。

平生の習慣についての言葉です。悪い習慣は自分では気付かないものですね。もしも悪い事に気づいたのであれば、早めに治す事を試みなければなりません。そうしないと治らなくなります。

良い投資は、良い習慣から生まれます。良い人生もまたそうでしょう。普段の習慣・生活には気を遣うべきです。

私も夜ふかしなど、悪い習慣だと思いつつ続けています。つい寝るのが遅くなるのですが、早寝はなかなか出来ません。早寝早起き出来るよう、気をつけていきます。

お金持ちになる事を疑わない

I always knew I was going to be rich. I don’t think I ever doubted it for a minute.

私はお金持ちになろうとしている事を、常に知っていた。1分たりとも、それを疑う事を考えなかった。

財産を築く人は、目標を高めに設定する傾向があります。勿論バフェットもその一人なのでしょう。

リスク資産は増えたり減ったりがありますが、減らさないための工夫を十分に行う事は大切です。資産が漸次増加するように、努力していきたいものです。

20年で得た名声を5分で失う

It takes 20 years to build a reputation and five minutes to ruin it. If you think about that, you’ll do things differently.

20年間で築いた名声は、5分で失う。もしその事を知っていれば、あなたは違った行動をするだろう。

立ち居振る舞いに関する言葉だと思いますが、文脈次第です。「資産を失うのは早いので慎重に運用せよ」という事を言っているのかも知れません。

あなたより優れた友人と付き合うのが良いでしょう

It’s better to hang out with people better than you. Pick out associates whose behavior is better than yours and you’ll drift in that direction.

あなたより優れた友人と付き合うのが良いでしょう。あなたより良い立ち居振る舞いをする仲間を選べば、あなたはその方向に行くでしょう。

hang out with ・・・ つきあう

優れた人々から良い影響を受けましょう。優れた人々は人に良い影響を与えます。

人の判断は、自分で決めたようで、必ずしもそうではありません。脳が判断という意思を生成した時にはもう、判断は決まっています。そしてこの判断は、環境や経験の影響を無意識にも受けています。だからこそ、望ましい人々を選び、良い影響を受けるように心がけたいものです。

勿論、投資に限った事ではありません。