911アメリカ同時多発テロ事件前後のダウ平均株価推移

2001年9月11日にアメリカ合衆国内で、航空機等を用いた4つのテロ事件が、同時多発的に発生しました。この事件は、「アメリカ同時多発テロ事件」や「9・11テロ」等と呼ばれます。

この事件後のダウ平均株価チャートを作成しました。



作成したチャートの元データは株価データ倉庫から取得しました。

テロが起きたのは9月11日の朝で、アメリカ合衆国での取引が始まる前の時間帯でした。多くの金融機関が入居する貿易センタービルで起きた事件ということもあり、テロ事件以降アメリカ合衆国国内の取引は中止され、次に市場が開いたのは9月17日となりました。

9月17日のダウ平均株価は、前日比-684.8ドル安(-7.13%安)の8920.7ドルで引けました。その後も下落を続け、9月21日には8,062.3ドルをつけました。これはテロ前日の9月10日の終値と比べれば、1,543.2ドル安(-16.1%)の水準です。テロ事件は明確なネガティブサプライズであり、米国株はこのように大きく売られる事になりました。

ただし9月21日を境として、その後の株価は回復基調となります。テロ事件は震災や経済危機と比べて影響が局所的であるため、落ちついた投資家が買い戻しを入れた事で株価は上昇していきました。

世界の市場も概ね似た動きとなりました。日本ではテロ事件翌日に日経平均株価が6.63%も下落しましたが、しばらく後に回復しました。

911アメリカ同時多発テロ事件前後の日経平均株価推移

2001年9月11日にアメリカ合衆国内で、航空機等を用いた4つのテロ事件が、同時多発的に発生しました。この事件は、「アメリカ同時多発テロ事件」や「9・11テロ」等と呼ばれます。

この事件後の日経平均株価チャートを作成しました。

テロはネガティブ・サプライズであるため、短期的には株価下落要因です。ただし、地震などの大規模自然災害や、世界的な金融危機とは異なり、影響が局所的です。そのため、長期的な株価への影響は軽微です。

テロ事件前後の日経平均株価チャート

チャート

下図は、2001年9月11日前後の日経平均株価チャートです。

5営業日前の2001年9月5日から、25営業日後の2001年10月19日までの範囲をプロットしました。

911September11attacks_n225

左側の一番目立つ陰線が、2001年9月12日、テロ翌日のローソク足です。

データの取得

元データは、株価データ倉庫から取得しました。

テロ事件と株価

翌日は暴落

日経平均株価は場中に下げる

テロ事件の翌日は、場中に株価が暴落しました。その結果、チャートは上図の通り大きな陰線になりました。

9・11テロ事件の翌日の日経平均株価の始値は10,140.42円で、やや安く(前日比152.53円安)始まりました。そしてその後、日経平均株価は下げ幅を広げ、始値から530.32円下げた9610.10円で引けました。場中に5.52%下げた事になります。

前日比では682.85円安、6.63%の下げです。

テロ事件はネガティブサプライズで株価下落要因

テロ事件は明確なネガティブサプライズであり、短期的には株価下落要因です。

もし戦争・紛争に発展すれば、テロが起こった国の経済に悪影響が出ます。それは日本経済に波及するかもしれません。

このように、世界の治安悪化が警戒された結果、米国のテロ事件によって日経平均株価は大きく下落しました。

事件後の日経平均株価

乱高下し、回復

テロ事件後、株価は乱高下した後に回復しました。

日経平均株価暴落の翌々日の2001年9月14日に、前日比395.8円高(+4.12%)になりました。その後2001年10月11日には、日経平均株価は10347.01円を付け、テロ事件前(2001年9月11日終値)を上回りました。

テロ事件のファンダメンタルズへの影響は少ない

結果的に、911テロの株価への影響は軽微に終わりました。

一般的に、大震災を始めとする大規模な自然災害や、破滅的な経済危機と比較して、テロ事件は局所的な事件です。そのため、経済・ファンダメンタルズへの影響の規模が小さいと言えます。結果として、テロ事件の長期的な株価への影響は軽微である傾向があります。

各種資料

911テロ事件の様子

事件の背景はwikipediaが詳しく、写真資料はNAVERまとめに掲載があります。

911テロ事件前後の米ドル/円為替

テロ事件の米国経済への影響が懸念され、米ドルは売られ、為替はドル安・円高となりました。事件前は1ドル121円でしたが、その後9月20日には116円をつけるまで円高が進行しました。9月20日以降は、影響は限定的との見方が広がり、米ドルは買い戻される事になりました。

911テロ事件の米国政策への影響

テロ事件前、世界経済は2000年のドットコムバブル(インターネットバブル)が崩壊した影響で、苦しい状況でした。当時の米大統領のジョージ・W・ブッシュ(共和党)の人気も低迷していました。

ところが911テロ事件が起こり、状況が一変します。テロは米国人の正義感を煽り、ブッシュ大統領の支持率が急回復します。その後米国は2001年10月7日にはアフガニスタン侵攻を開始、2003年3月20日にはイラク侵攻を始めました。

軍事産業が盛んな米国企業は、これらの侵略戦争により潤いました。加熱した投資マネーは住宅価格を上昇させ、サブプライム危機の原因として知られる米不動産バブル(2006年中盤頃ピーク)を形成しました。

911アメリカ同時多発テロ事件前後の米ドル/円為替チャート

2001年9月11日にアメリカ合衆国内で、航空機等を用いた4つのテロ事件が、同時多発的に発生しました。当時の為替チャートを投稿します。

テロ事件前後の為替チャート

下図は、テロ事件前後の米ドル/円為替チャートです。

911september11attacks_usdjpy

元データは株価データ倉庫から取得しました。

事件後の為替相場

事件直後はドル安が進行

テロ事件の混乱により、米国経済に悪影響が出る可能性が出てきたため、テロ事件後に為替ドル安(円高)に振れました。テロ事件前は1ドル121円程度の水準でしたが、事件後の9月20日には116円まで円高が進行しています。

その後、ドルは買い戻される

ただしその後は、米ドルは買い戻されました。経済への影響が限定的のようだと分かって来たためです。

参考:日経平均株価

なお、テロ事件翌日、日本の株式指数である日経平均株価暴落しました。前日比では682.85円安、6.63%の下げです。この日、戦争・紛争への発展の可能性と、日本経済への影響が懸念されたため、売り注文が殺到しました。

911アメリカ同時多発テロ事件前後の日経平均株価推移

パリ同時多発テロ事件(2015年)前後の日経平均株価チャート

パリ同時多発テロ事件(パリどうじたはつテロじけん)は、2015年11月13日(日本時間14日)に起こりました。

その前後の日経平均株価チャートを投稿します。

パリ同時多発テロ事件

フランスのパリ市街と郊外のサン=ドニ地区の商業施設において、ISIL(イスラム国ないしIS)の戦闘員と見られる複数のジハーディストのグループによる銃撃および爆発が同時多発的に発生しました。

死者130名、負傷者300名以上になり、大きな規模のテロ事件となりました。

日経平均株価推移

チャート

下図はパリ同時爆破テロ事件前後の日経平均株価チャートです。

5営業日前の2015年11月6日から、25営業日後の2015年12月21日までの期間をプロットしています。

November2015ParisAttacks_n225

左側の真ん中にポツンとある陽線が、2015年11月16日、テロ翌営業日のローソク足です。

翌営業日は低く始まるが陽線となる

翌営業日の2015年11月16日(月)の日経平均株価は、19,263.96円で始まりました。テロ事件前の終値比で、332.95円安(-1.70%)の水準です。

比較的大規模なテロ事件は、治安悪化を連想させるネガティブ・サプライズであるため、株価は下がる傾向にあります。

ところがその後、日経平均株価は上昇に転じます。高値は19,451.09円、終値は19,393.69円でした。この結果、チャートは陽線をつけました。

下げた分は翌々営業日には戻る

テロ事件の翌々営業日である2015年11月17日に、日経平均株価は19,630.63円で引け、テロ事件後の下げを取り戻しました。

余談:12月18日の上髭について

チャートの右側に目立つ上髭がありますが、これは日本銀行が18日の金融政策決定会合で、現状の大規模な金融緩和を補完する措置の導入を決めたと公表した事が原因です。

最初日銀の緩和が伝わり上昇、内容が明らかになり失望売りが膨らみました。この日の日経平均株価は、高値19,869.08円、安値18,982.25円となり、値幅(高値と安値の差)が886.83円に達する乱高下となりました。

日銀の黒田総裁「追加緩和ではない」 補完措置導入へ(朝日新聞デジタル)

ロンドン同時爆破事件(2005年)前後の日経平均株価チャート

ロンドン同時爆破事件(ロンドンどうじばくはじけん、7 July 2005 London bombings)は、2005年7月7日に起こったアルカイダによるテロ事件です。

この事件前後の日経平均株価チャートを作成しました。

ロンドン同時爆破事件

現地時間午前8時50分頃(サマータイム期間中、UTC+1)イギリスの首都ロンドンにおいて地下鉄の3か所がほぼ同時に爆破され、その約1時間後にバスが爆破されました。死者は56人になります。

この事件は、ロンドン同時爆破テロ、ロンドン同時多発テロ、ロンドン同時テロ等の名称で呼ばれています。

株価動向

チャート

下図はロンドン同時爆破テロ事件前後の日経平均株価チャートです。

5営業日前の2005年6月30日から、25営業日後の2005年8月12日までの期間をプロットしています。

7July2005Londonbombings_n225

左側の長い上髭が、2005年7月8日、テロ翌日のローソク足です。

翌日の株価

テロ事件翌日の2005年7月8日の日経平均株価は、始値11,563.84円、高値11,653.26円、安値11,563.84円、終値11,565.99円でした。

終値は、テロ事件前の前日の株価と比べ、24.15円安(-0.21%)の水準です。日本の株価は、ほぼ無反応であったと言えます。

翌々日以降の株価

翌々日以降、株価は上昇基調になります。

翌々日営業日の2005年7月11日には、日経平均株価は11,674.79円をつけ、テロ事件以前の株価に戻ります。

その後日本経済は小泉景気に沸いていきます。2005年の日経平均株価は、16,111.42円という高い水準で引ける事になりました。