BNPパリバ・ショック(2007年)前後の米ドル/円為替チャート


パリバ・ショックとは?

2007年8月9日、BNPパリバ傘下のミューチュアル・ファンドが投資家からの解約を凍結すると発表しました。これにより、米住宅バブル崩壊で値崩れしつつあったサブプライムローン関連の証券化商品が危機的状況であると世界中に知れ渡りました。

そして信用不安が台頭、有事の円買いが起こりました。この「市場の混乱」はBNPパリバ・ショックと呼ばれています。

パリバ・ショック前後の為替チャート


チャートの元データは株価データ倉庫から取得しました。

パリバ・ショックでは有事の円買いによって円高が進行しました。

8月8日には1ドル119.72円であった米ドル/円為替相場は、8月17日には1ドル111.61円をつけるまで円高に振れました。短期間に8.11円(6.8%)もの円高が進行した計算になります。上記の為替チャートでも、1日に数円単位で大きく変動した様子が読み取れます。

円高の日本株への影響

有事の円買いによる急激な円高進行は、日本の輸出企業へ打撃を与えるとの予測から日本株の株安を招きました。

特に8月17日は場中に円高が進行したため、日経平均株価は前日比874.82円安(5.417%安)もの暴落となりました。ちなみにパリバ・ショック直前の8月9日の高値17274.33円を起点として考えれば、日経平均株価は8月17日までに2,000円以上の下落となり、短期間に急激な株安が進んだ事になりました。

米ドル/円 抵抗線により120円まで円安が進行する可能性低いか


1ドル118円あたりに抵抗線がありますので、これ以上の円安に進行する可能性は低いと考えます。もし120円近くまで円安に振れた場合、実需の円買いや指先介入(Twitter介入)が入り、円高に戻されると予想しています。


米ドル/円 みんなの外為 2017/1/25 1:02

ちなみに最初にトランプが為替にイチャモンつけてきたのは、1ドル112円〜113円程の水準でした。

メイ英首相のEU離脱演説とトランプ氏の口先介入により円高進む

メイ英首相のEU離脱演説とトランプ氏の口先介入により円高進む


メイ英首相のEU離脱演説とトランプ氏の口先介入により円高が進行しています。

画像:米ドル/円 の詳細情報(みんなの外為 2017/1/18 1:39)

メイ英首相のEUからの完全離脱を明言した演説は、事前にある程度予測されていたとはいえ、リスクオフと円高を招きました。その後、議会の承認を通すという文言が安心材料となり、ポンドは一旦急回復しました。

ところが今後はトランプ氏が、ウォールストリート・ジャーナル紙(WSJ)でのインタビューにて、「ドルが強過ぎるため、米企業は中国と競争できない」と言及しました。これによりドル売り圧力がかかり、再び円高が進行しました。

参考:

ドル円は安値圏での推移続く メイ演説は一服もトランプ氏の発言が重し(Yahoo!ファイナンス)

Trump Comments Send Dollar Reeling(The Wall Street Journal)

外貨て金融商品を購入する際に意識すべき「為替手数料」の程度はどれくらいか?


外貨建ての金融商品を購入する際、外貨の換金時に証券会社に支払う手数料為替手数料です。

為替手数料は通貨によって異なりますし、証券会社によっても異なる事があります。資産運用の成績が手数料負けしないように、為替手数料の水準を知っておく事は大切です。

為替手数料

下図は、片道の為替手数料の通貨別一覧です。私が利用している楽天証券とSBI証券の手数料をまとめました。

C列・D列がそれぞれの証券会社での為替手数料です。E列は2016年11月23日18時現在の為替レートです。この値を使い、F列・G列に手数料の比率を記載しています。

foreign-exchange-fees20161123

手数料は、下記のページを参考にしました。

SBI証券 楽天証券① 楽天証券② 楽天証券③

所感

為替手数料が異なる通貨がある

楽天証券とSBI証券とで、為替手数料が異なる通貨があります。

ユーロ・オーストラリアドル・ニュージーランドドル等、南アフリカランド、トルコリラは、楽天証券の方がSBI証券より手数料が小さくて済みます。反対にロシアルーブルはSBI証券の方が有利です。

他は2つの証券会社で手数料水準は揃っています。

新興国通貨の為替手数料が高い

新興国通貨の為替手数料は高めです。

上記の表は片道での手数料ですので、換金時に日本円へ戻す際もやはり手数料がかかります。あまりに高い場合は、株式・債券への直接投資を諦めて、投資信託を利用した投資へ切り替える事も検討の余地があります。

円高は手数料を割高にする

手数料体系が変わらなくとも、円高の進行があれば手数料が割高に変わります。

例えば1ドル200円なら手数料1円は0.5%ですが、1ドル100円へと円高になれば、手数料が1円のままだとしても1.0%の比率へ変わり、割高になります。

為替は動くものですので、換金時は為替手数料の程度を逐一計算した方が良いかも知れません。

米国債ショック(2011年)前後の米ドル/円為替チャート


米国債ショック(べいこくさいショック)は、2011年8月8日に発生した世界同時株安です。米国債のデフォルト懸念から、アメリカの格付け機関スタンダード&プアーズ(S&P)が、2011年8月5日にアメリカの長期発行体格付けをAAAからAA+に格下げした事が発端です。

米国債ショック前後の米ドル/円為替チャートを作成しました。日銀為替介入の反動もあり、米国債ショックでは円高が進行しました。

米国債ショックとは?

債務が膨らむ米国で、米国債のデフォルトの懸念が出ました。

このデフォルト懸念は、債務上限引き上げ法(Budget Control Act of 2011)案の可決で、ようやく一旦払拭されました。法案は下院で2011年8月1日に可決、上院で2011年8月2日に可決され、オバマ大統領が直ちに法案に署名し成立しました。

ところがその後、8月5日にS&Pが米国債の格付けをAAAからAA+に格下げしました。安全資産とされていた米国債の信用が揺らいだ事で、翌営業日である8月8日に世界同時株安が発生しました。

米国債ショック前後の為替チャート

下図は、米国債ショック前後の米ドル/円為替チャートです。

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縦軸は1ドル何円かの為替相場です。横軸は「年/月/日」で、2011年6月15日から2011年11月2日までの期間を表示しています。

元データは株価データ倉庫から取得しました。

格下げ見通し

米国債格下げの見通しは、2011年7月まで遡ります。

2011年7月13日に、ムーディーズがアメリカの政府債務格付けを引き下げ方向で見直す事を発表、2011年7月15日にはS&Pが米国債を「クレジットウォッチ・ネガティブ」に指定しています。

既に1ドル80円を割る円高でしたが、この頃からリスク回避の円買い・円高が更に進みました。

米国債ショック(wikipedia)

デフォルト懸念の後退

米国債のデフォルトは回避されました。

2011年8月2日に上院が債務上限引き上げ法案を可決、オバマ大統領は直ちに法案に署名し成立しました。ここで一旦米国債のデフォルトは回避されました。

日銀為替介入

2011年8月4日、日銀為替介入を行い円安へ誘導しました。

前日に77.05円であった為替は8月4日には80.23円をつけるに到りました。およそ3円の円安です。

多くの投資家は、為替介入があるとしても8月5日までの金融政策決定会合の後に発表されると読んでいました。その目論見を外した8月4日の発表は効果的なサプライズとなりました。もしこの後に米国債の格下げが無ければ、円高トレンドは終わり、円安に行っていた事でしょう。

2011年8月4日 ほんとに為替介入が来た(爆走おてうブログ)

米国債格下げと米国債ショック

その後、米国債が格下げされました。

2011年8月5日(金)にS&Pが、アメリカの長期発行体格付けをAA+に、見通しを「ネガティブ」に格下げ2011年8月7日(日)には再びS&Pが、財政赤字が悪化すればさらに格下げすると警告しました。これを受け、2011年8月8日(月)に世界同時株安が発生しました。

為替はリスク回避の円買いが起こり円高が進行、日銀為替介入の前の水準に戻りました。2011年8月19日には、75.94円まで円高が進行しました。

レンジ相場と日銀為替介入・覆面介入

その後暫く76円から78円のレンジ相場が続きました。

2011年10月31日には再び75.34円を付けるまで円高が進行しましたが、日銀為替介入が行われ78円台まで円安に振れました。8兆722億円の巨額な円売りドル買いの介入であったようです。翌日2011年11月1日から4日にかけても覆面介入を行ったと、後日正式に発表されました。

その後は円安に振れていき、75.34円は米ドル/円為替相場の円の最高値の記録となりました。

為替介入とは?相場に与える影響と実施するタイミングのデータ一覧(FX初心者予備校)