メイ英首相のEU離脱演説とトランプ氏の口先介入により円高進む


メイ英首相のEU離脱演説とトランプ氏の口先介入により円高が進行しています。

画像:米ドル/円 の詳細情報(みんなの外為 2017/1/18 1:39)

メイ英首相のEUからの完全離脱を明言した演説は、事前にある程度予測されていたとはいえ、リスクオフと円高を招きました。その後、議会の承認を通すという文言が安心材料となり、ポンドは一旦急回復しました。

ところが今後はトランプ氏が、ウォールストリート・ジャーナル紙(WSJ)でのインタビューにて、「ドルが強過ぎるため、米企業は中国と競争できない」と言及しました。これによりドル売り圧力がかかり、再び円高が進行しました。

参考:

ドル円は安値圏での推移続く メイ演説は一服もトランプ氏の発言が重し(Yahoo!ファイナンス)

Trump Comments Send Dollar Reeling(The Wall Street Journal)

外貨て金融商品を購入する際に意識すべき「為替手数料」の程度はどれくらいか?


外貨建ての金融商品を購入する際、外貨の換金時に証券会社に支払う手数料為替手数料です。

為替手数料は通貨によって異なりますし、証券会社によっても異なる事があります。資産運用の成績が手数料負けしないように、為替手数料の水準を知っておく事は大切です。

為替手数料

下図は、片道の為替手数料の通貨別一覧です。私が利用している楽天証券とSBI証券の手数料をまとめました。

C列・D列がそれぞれの証券会社での為替手数料です。E列は2016年11月23日18時現在の為替レートです。この値を使い、F列・G列に手数料の比率を記載しています。

foreign-exchange-fees20161123

手数料は、下記のページを参考にしました。

SBI証券 楽天証券① 楽天証券② 楽天証券③

所感

為替手数料が異なる通貨がある

楽天証券とSBI証券とで、為替手数料が異なる通貨があります。

ユーロ・オーストラリアドル・ニュージーランドドル等、南アフリカランド、トルコリラは、楽天証券の方がSBI証券より手数料が小さくて済みます。反対にロシアルーブルはSBI証券の方が有利です。

他は2つの証券会社で手数料水準は揃っています。

新興国通貨の為替手数料が高い

新興国通貨の為替手数料は高めです。

上記の表は片道での手数料ですので、換金時に日本円へ戻す際もやはり手数料がかかります。あまりに高い場合は、株式・債券への直接投資を諦めて、投資信託を利用した投資へ切り替える事も検討の余地があります。

円高は手数料を割高にする

手数料体系が変わらなくとも、円高の進行があれば手数料が割高に変わります。

例えば1ドル200円なら手数料1円は0.5%ですが、1ドル100円へと円高になれば、手数料が1円のままだとしても1.0%の比率へ変わり、割高になります。

為替は動くものですので、換金時は為替手数料の程度を逐一計算した方が良いかも知れません。

米国債ショック(2011年)前後の米ドル/円為替チャート


米国債ショック(べいこくさいショック)は、2011年8月8日に発生した世界同時株安です。米国債のデフォルト懸念から、アメリカの格付け機関スタンダード&プアーズ(S&P)が、2011年8月5日にアメリカの長期発行体格付けをAAAからAA+に格下げした事が発端です。

米国債ショック前後の米ドル/円為替チャートを作成しました。日銀為替介入の反動もあり、米国債ショックでは円高が進行しました。

米国債ショックとは?

債務が膨らむ米国で、米国債のデフォルトの懸念が出ました。

このデフォルト懸念は、債務上限引き上げ法(Budget Control Act of 2011)案の可決で、ようやく一旦払拭されました。法案は下院で2011年8月1日に可決、上院で2011年8月2日に可決され、オバマ大統領が直ちに法案に署名し成立しました。

ところがその後、8月5日にS&Pが米国債の格付けをAAAからAA+に格下げしました。安全資産とされていた米国債の信用が揺らいだ事で、翌営業日である8月8日に世界同時株安が発生しました。

米国債ショック前後の為替チャート

下図は、米国債ショック前後の米ドル/円為替チャートです。

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縦軸は1ドル何円かの為替相場です。横軸は「年/月/日」で、2011年6月15日から2011年11月2日までの期間を表示しています。

元データは株価データ倉庫から取得しました。

格下げ見通し

米国債格下げの見通しは、2011年7月まで遡ります。

2011年7月13日に、ムーディーズがアメリカの政府債務格付けを引き下げ方向で見直す事を発表、2011年7月15日にはS&Pが米国債を「クレジットウォッチ・ネガティブ」に指定しています。

既に1ドル80円を割る円高でしたが、この頃からリスク回避の円買い・円高が更に進みました。

米国債ショック(wikipedia)

デフォルト懸念の後退

米国債のデフォルトは回避されました。

2011年8月2日に上院が債務上限引き上げ法案を可決、オバマ大統領は直ちに法案に署名し成立しました。ここで一旦米国債のデフォルトは回避されました。

日銀為替介入

2011年8月4日、日銀為替介入を行い円安へ誘導しました。

前日に77.05円であった為替は8月4日には80.23円をつけるに到りました。およそ3円の円安です。

多くの投資家は、為替介入があるとしても8月5日までの金融政策決定会合の後に発表されると読んでいました。その目論見を外した8月4日の発表は効果的なサプライズとなりました。もしこの後に米国債の格下げが無ければ、円高トレンドは終わり、円安に行っていた事でしょう。

2011年8月4日 ほんとに為替介入が来た(爆走おてうブログ)

米国債格下げと米国債ショック

その後、米国債が格下げされました。

2011年8月5日(金)にS&Pが、アメリカの長期発行体格付けをAA+に、見通しを「ネガティブ」に格下げ2011年8月7日(日)には再びS&Pが、財政赤字が悪化すればさらに格下げすると警告しました。これを受け、2011年8月8日(月)に世界同時株安が発生しました。

為替はリスク回避の円買いが起こり円高が進行、日銀為替介入の前の水準に戻りました。2011年8月19日には、75.94円まで円高が進行しました。

レンジ相場と日銀為替介入・覆面介入

その後暫く76円から78円のレンジ相場が続きました。

2011年10月31日には再び75.34円を付けるまで円高が進行しましたが、日銀為替介入が行われ78円台まで円安に振れました。8兆722億円の巨額な円売りドル買いの介入であったようです。翌日2011年11月1日から4日にかけても覆面介入を行ったと、後日正式に発表されました。

その後は円安に振れていき、75.34円は米ドル/円為替相場の円の最高値の記録となりました。

為替介入とは?相場に与える影響と実施するタイミングのデータ一覧(FX初心者予備校)

ビッグマック指数による為替水準比較


ビッグマック指数(The Big Mac index)は、為替水準を考えるための参考指数です。

ビッグマック指数とは?

マクドナルドのビッグマックは、全世界、ほぼ同一の品質で販売されています。ビックマック指数は「品質が同じなら、値段も基本的に同一であるはずだ」という考え(購買力平価説 PPP:purchasing-power parity)に基づき、為替水準(通貨が高いか、安いか?)を考えるための参考指数です。

すなわち
ある国のビッグマックが、安い→通貨が安い(過小評価)
ある国のビッグマックが、高い→通貨が高い(過大評価)
と解釈します。

ビッグマック指数の取得

URL

ビッグマック指数の値は下記のサイトで取得できます。

The Big Mac index(economist.com)

どのようなデータが取得できるか?

サイトでは、下図のようなデータを取得できます。下図は2016年7月時点のビッグマック指数です。

the-bigmac-index-201607

使い方(通貨の選択)

Select base currency:で、通貨を選択できます。US dollar(USドル)の他に、日本円・中国元・ユーロ等の通貨を基準に、為替の高低を調べられるようになっています。

使い方(各通貨の推移)

右側の棒グラフは、オンマウスで推移を見れます。

何らかの事情で、常に安い、または常に高い通貨はあるものです。チャートを確認し、今の為替水準が従来と比べて割安なのか、割高なのかをチャックする事は大切です。

なお、ビックマック指数は間接税(消費税)の違いが考慮されいないため、税率が高い北欧の国の値は高く出やすくなる傾向にあります。

最近の為替はどうか?

米ドルが高い

最近では、米ドルがかなり高くなっている事が分かります。利上げの予想が織り込まれ、ドルがかなり買われて来た事が読み取れます。

新興国通貨がお買い得?

利上げが織り込み済であるとすれば、現在割安な新興国通貨は、米国利上げでの影響は少なく、逆に値上がりするかも知れません。新興国への投資を意識しておこうと思います。

911アメリカ同時多発テロ事件前後の米ドル/円為替チャート


2001年9月11日にアメリカ合衆国内で、航空機等を用いた4つのテロ事件が、同時多発的に発生しました。当時の為替チャートを投稿します。

テロ事件前後の為替チャート

下図は、テロ事件前後の米ドル/円為替チャートです。

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元データは株価データ倉庫から取得しました。

事件後の為替相場

事件直後はドル安が進行

テロ事件の混乱により、米国経済に悪影響が出る可能性が出てきたため、テロ事件後に為替ドル安(円高)に振れました。テロ事件前の2001年9月10日は1ドル121.03円でしたが、事件後にドルが売られ続け、9月20日には一時115.83円をつけるまで円高が進行しました。

その後、ドルは買い戻される

ただしその後は、米ドルは買い戻されました。経済への影響が限定的のようだと分かって来たためです。

参考:その他の指数

911テロ事件前後のダウ平均株価

米国では、911テロ事件を受けて株式取引が中止され、テロ事件後に初めて市場が開いたのは9月17日(月)となりました。この日ダウ平均株価は前営業日比-684.8ドル安(-7.13%安)の8920.7ドルで引けました。その後も下落を続け、9月21日(金)には8,062.3ドルをつけました。これはテロ前日の9月10日(月)の終値と比べれば、1,543.2ドル安(-16.1%)の水準です。テロ事件は明確なネガティブサプライズであり、米国株はこのように大きく売られる事になりました。

911テロ事件前後の日経平均株価

テロ事件翌日、日本の株式指数である日経平均株価暴落しました。前日比では682.85円安、6.63%の下げです。この日、戦争・紛争への発展の可能性と、日本経済への影響が懸念されたため、売り注文が殺到しました。

東日本大震災(2011年) 米ドル/円為替チャート、および為替乱高下の要因について


東日本大震災2011年)の後、為替は乱高下しました。当時の米ドル/円為替チャートを作成しました。為替変動の要因と共に投稿します。

東日本大震災

東日本大震災(ひがしにほんだいしんさい、ひがしにっぽんだいしんさい)は、2011年(平成23年)3月11日に発生した大規模地震災害です。

地震による直接的な被害だけでなく、地震によって発生した巨大津波、および原発事故によって多大なる被害が出ました。

為替チャート

下図は当時の為替チャートです。

tohokuearthquakeandtsunami2011_usdjpy

元データは株価データ倉庫から取得しました。

震災直後の円高

震災直後は、急激な円高になりました。

震災前日の3月10日、1ドル82.97円でしたが、わずか1週間後の3月17日には、1ドル76.24円まで円高・ドル安が進みました。この短期間に6.73円(8.1%)もの激しい円高が進みました。

普通、悪い事が起こった国の通貨は売られますが、日本の大規模な震災では逆に円高が進行する傾向があります。円高の要因として下記の項目が挙げられます。

  1. 保険会社が、保険金支払いのために、海外で運用している資産を引き上げ、円に換金するとの思惑
  2. 日本の経済活動の悪化により、輸出より先に輸入が減るとの予想
  3. 景気へ悪影響が世界的なものになるとの予想から、有事の円買い
  4. 以上を踏まえた投機的な円買い

その後の円安

その後為替は一転し、円安・ドル高に振れました。

そして2011年4月6日には1ドル85.52円を記録しました。これは、3月17日の値と比較すれば、実に9.28円(12.2%)もの下落(円安)です。

円安の要因として下記の項目が挙げられます。

  1. 急激な円高を受け、日銀為替介入し円安へ誘導した事
  2. 復興資材を輸入するために、円売り・外貨買いが進むとの思惑
  3. 被災により自動車産業を中心とした輸出企業の生産減が起こったため、輸出で得た外貨を円に換金する動きが減るとの思惑
  4. 復興のための政府支出増による財政不安を理由とした、日本国債の格下げ

更にその後は、再び円高へ

4月6日以降は、再び円高が進行しました。

当時、米国債の格下げ見通しや、ギリシャを筆頭とした欧州の財政危機が顕著になりました。欧米から逃げた資金が、比較的健全なシステムを持つ日本円に集まり、円高が進行しました。

日本国債が格下げされたばかりですし、日本の状況は決して良くはありませんでした。それでも欧米よりはマシだと考える投資家が多くなった結果、円買いと円高が進行しました。

熊本地震(2016年)前後の米ドル/円為替チャート


熊本地震(くまもとじしん)は、2016年(平成28年)4月14日21時26分以降に熊本県と大分県で相次いで発生した地震です。当時の米ドル/円為替チャートを作成しました。

熊本地震

熊本地震は断続的に多数発生するタイプの地震でした。

最大震度7の前震が4月14日(木)21時26分に、同じく最大震度7の本震が4月16日(土)1時25分頃に発生しました。その他にも、震度6弱を超える地震を5回記録しています。

為替チャート

下図は、熊本地震前後の米ドル/円為替チャートです。

kumamotoearthquake2016_usdjpy

元データは株価データ倉庫から取得しました。

為替はどうだったか?

熊本地震で為替は、ほぼ無反応であったと言えます。

日銀の発表による円高

チャートではむしろ、4月28日(木)の円高が目立ちます。この日、緩和期待の中で日銀の現状維持発表を受けた、失望による株安・円高が進みました。