米国における投資家の経験則(Rule Of Thumb)

米国における投資家の経験則(Rule Of Thumb:直訳すれば親指の規則)を紹介します。資産運用について、重要な視点が含まれます。

出所は、Rule Of Thumb(investopedia)です。ただし日本では状況が大きく異なるため、いくつかの項目は、そのまま成立はしないと考えられます。それらを踏まえ、私の意見を追記しておきます。

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持ち家の値段

原文・和訳

A home purchase should cost less than an amount equaling two and a half years of your annual income.

持ち家の購入費用は、年収の2.5年分未満とすべきです。

解説・意見

あまりに高い家を買わないように気をつけよと注意を促す項目です。

近年の米国においても、高い家を買った低所得者が不動産価格の下落と金利上昇で破産し、サブプライム危機とリーマン・ショックを招きました。収入と比べ不相応に高価な家を購入すべきではありません。

日本でも高過ぎる家を買うべきではないという点は米国同様です。ただ、持ち家の購入費用の水準は、日本では年収の2.5年分よりも高くて良いでしょう。年収の5年分でも標準的と言えます。

なぜなら日本のローンの金利は米国程は高くはありません。また終身雇用制が消えてはなく、収入が比較的安定している事から、家は比較的高くても良いと考えられます。

退職への備え

原文・和訳

Always save at least 10% of your take-home income for retirement.

常に、家に持ち込む収入の少なくとも10%を退職のためにとっておきなさい。

解説・意見

収入はすべて使ってしまうのではなく、老後のために積み立てるべきだと主張する項目です。

手元にお金があれば使ってしまう人は、最低ラインを決めて退職後のために積み立てる姿勢をとるべきです。コツコツと資産形成する事は大切です。

生命保険

原文・和訳

Have at least five times your gross salary in life insurance.

最低でも年収の5倍の額の生命保険に加入しなさい。

意見

保険はリスクヘッジのために重要です。特に自分が死んだら困る人がいる場合、生命保険への加入はマナーだと思います。

周りの人の状況次第でしょうが、年収の5倍あれば普通は十分でしょう。

最初に精算するもの

原文・和訳

Pay off your highest-interest credit cards first.

高金利のクレジットカードを最初に精算しなさい。

解説・意見

運用損益は、受け取ったお金と支払ったお金の差で決まります。

利子が高い借金は支払額を増やしてしまうため、運用損益に悪影響します。借金がある場合、早めに精算すべきです。

株式市場のリターン

原文・和訳

The stock market has a long-term average return of 10%.

株式市場は、長期の平均リターンが10%ある。

意見

株式の平均リターンを10%と想定するのは期待しすぎです。

日本では平成バブル崩壊後に、長らく日経平均株価は低迷を続けています。外国株へ投資したとしても、円高で利益が目減りするものです。

とは言え、リバランスはボラティリティをリターンの源泉とする事ができるため、株式投資そのものには賛成です。

緊急の資金

原文・和訳

You should have an emergency fund equal to six months’ worth of household expenses.

緊急時のために、家計の出費の6ヶ月分くらいの資金を持つべきです。

意見

同意します。何かの時の備えは、それくらいあって良いと考えます。

資産配分

原文・和訳

Your age represents the percentage of bonds you should have in your portfolio.

Your age subtracted from 100 represents the percentage of stocks you should have in your portfolio.

年齢と同じ百分率で、ポートフォリオに債券が入っているべきだ。

100から年齢を引いたのと同じ百分率で、ポートフォリオに株式が入っているべきだ。

解説・意見

年齢と資産配分に関する項目です。例えば30才の投資家には債券30%、株式70%のポートフォリオを推奨し、60才の投資家には債券60%、株式40%のポートフォリオを推奨しています。

このルールは理解出来なくはありませんが、合理的根拠が希薄です。

確かに年齢が上がれば運用規模が大きくなり、ポートフォリオの値動きの幅が大きくなります。それがリスク許容度を超えるのであれば、債券比率を増やしても良いでしょう。その意味では、このルールは理解できなくはありません。

とはいえ、資産の成長性は最適な資産配分から来るもので、本来年齢とは無関係です。投資家は年齢に関係なく、最適な資産配分を追求すべきです。

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