平均未満効果 

平均未満効果(The worse-than-average effect)と呼ばれる心理効果があります。

人間は、自分自身の能力が他者と比べて低いと見積もってしまう傾向があります。これを平均未満効果と呼びます。平均未満効果は、チェスやプログラミングなど、一見して複雑で難しそうに見える事に対して引き起こされます。自分自身の能力を必要以上に低く見積もる事で、機会損失を被らないよう注意したいものです。

平均未満効果

平均未満効果は、自分自身の能力が他者と比べて低いと見積もってしまう傾向です。

どのような事に対して?

平均未満効果は、一見して複雑に見える事や、うまくいく確率が低く見える事に対して引き起こされます。

具体的は、チェスやジョーク、一輪車やプログラミングなどです。その人に平均より上の才能があったとしても、多くの場合、そうでは無いように感じてしまう事が知られています。

どうして能力を低く見積もるか?

難しい事は、自分がうまく出来た事が、他人も自分と同じようにうまく出来るように見えてしまいます。実際には、うまく出来たのは自分だけかも知れません。ところが、難しかったという意識が競争者である他人の能力を大きく見せます。

結果として、難しい事に直面した際に、自分自身の能力を低く見積もってしまいます。

自信過剰

片手落ちにならないように、平均未満効果と逆の性質を持つ心理効果も、同時に言及しておきます。

人には自分自身の能力を過大評価する傾向もあり、それらは自信過剰やオーバーコンフィデンスと呼ばれます。自信過剰効果は、英語ではoverconfidence effectや、Dunning-Kruger effect、better-than-average effect等と呼ばれます。

どのような事に対して?

自信過剰は、簡単そうに見える事に対して引き起こされます。

具体的にはマウスの使い方や車の運転、自転車の乗り方等については、多くの人は自分は平均よりも上手だと思ってしまう傾向があると知られています。

どうして能力を高く見積もるか?

簡単そうな事は、実は他人も自分と同様にうまく出来ます。実際には他人の方が自分よりもうまいかも知れません。ところが「簡単である」という意識が他人の能力を考慮する事を忘れさせ、その結果として人は自信過剰な状態になります。

平均未満効果で機会損失しないために

平均未満効果は、自身の能力を過小評価する事で、才能を活かす機会損失に繋がります。

そうならないように、難しい事についての「難しさ」を正しく見極め、挑戦の姿勢を失わないようにしたいものです。


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↑都会の喧騒を映すアスファルト(フォトモンタージュ)。ぱくたそから。平均未満効果によって、難しい事をしている他人は賢く見えます。必要以上に自信を失わないように注意が必要です。とは言え、逆に自信過剰に陥らないように、慣れた事に対しては注意し、客観的な視点で見る事が大切です。

参考

このブログ記事は、以下の記事を参考に作成しています。wikipediaでは概要を、PSYBLOGでは詳細を閲覧できます。

Worse-than-average effect(wikipedia)

The Worse-Than-Average Effect: When You’re Better Than You Think(PSYBLOG)

自信過剰を厳密に扱うのであれば、「平均」等の言葉の使い方にも注意が必要です。その参考として、下記の記事は読んでおくべきです。

大部分のドライバーは「平均」より運転が上手い(医学と投資についての随想)

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