ポートフォリオの銘柄数は、何銘柄が適切か?

株式投資をする場合に、ポートフォリオの銘柄数は何銘柄程度が良いでしょうか。広く言われている通り、10銘柄〜30銘柄へ分散すればちょうど良いと私は考えています。

この記事は、最初にいくつか無価値な分散投資の例を挙げます。次に極端な集中投資について考えます。そして最後に、その中庸として、実際にはどれくらい銘柄分散するのが適切か、個人的な意見を投稿します。

無意味な分散投資

極端な銘柄分散

例えば1,000銘柄に分散しているポートフォリオを考えます。時価総額で1,000番目の銘柄は、大きく見積もってもポートフォリオの0.1%しかなく、運用成績に与える影響はありません。同様に時価総額下位の銘柄は、運用成績にほとんど寄与しません。

不必要な分散投資は、ポートフォリオを雑多にし、管理の手間を増やすだけです。無価値な銘柄の値動きを確認するのに、マウスホイールを回し続ける必要があるのは困ります。

極端な分散投資は無意味です。

 

分散投資はリターンを蝕む

特にアクティブ運用で売買を繰り返す場合は、不要な銘柄分散はポートフォリオのリターンを下げます。

分散投資では、1銘柄についての分析に割ける時間が少なくなります。このためリターンの低下に繋がります。更に、そもそも分散投資はリスクを減らしますが、実はボラティリティはリターンの源泉です。

このように分散投資では、ポートフォリオのリターンは下がります。

 

銘柄追加で効果がないなら、分散投資はしない方が良い

銘柄追加で、ポートフォリオ全体のリスクが下がらず、リターンが上がらないと見込まれる場合、その銘柄追加・分散投資は無意味どころか有害です。その場合は、分散投資をしない選択が有効だと言えます。

 

極端な集中投資

少数(2〜3銘柄)への投資

確かに資産成長の視点では、銘柄リスクも市場リスクも、似たようなものです。銘柄リスクの方が予測しやすい気がします。また、短い保有期間を想定しているのであれば、集中投資の理論上の根拠は分かります。

ですが、このように集中投資をしていた場合、予期せぬ不祥事等による株価暴落があると、再起が難しくなります。長期投資をする場合や、自信がない場合は、まだまだ多くの銘柄を持ちたいです。

 

銘柄数の少な目な見積もり

最小分散投資など、値動きの大きさに注目する分析では、リスク低減に効果のある銘柄数は、(相場次第ですが)最小で7銘柄であるという計算結果もあります。それより銘柄数が増えても、リスクは減りません。

とはいえ、最小分散法ではディフェンシブな銘柄の比率が増えています。そして低リスクは集中投資を可能にします。日本国債がポートフォリオの大部分を占めても違和感が無いのと同じ理由です。

現実的な運用では、ディフェンシブ銘柄以外も持ちたいため、7銘柄はやや少なく感じます。

更に、銘柄数が少ないと優待利回りが小さくなる点も問題です。国内の優待銘柄を広く浅く持つことで、ポートフォリオの優待利回りが上がります。そしてこの優待利回りは、投資成果の期待値を高めます。この視点から、ある程度の銘柄分散はしておきたいです。

 

適切な銘柄数

10〜30銘柄は、個人の株式投資家の保有銘柄数として、ちょうど良いと考えます。

この程度であれば、ある程度よく理解している会社の株のみを持てます。管理も簡単ですし、気合を入れた銘柄選定ができます。更に銘柄分散・通貨分散・地域分散・業種分散など、十分なリスク低減を設計できます。

もしも2倍株・3倍株が出れば、半分売る事でタダ株にして、気楽に保有するのも悪くありません。逆に半値になってしまった株があったとしても、ある程度の分散投資が効いているため、ポートフォリオへのマイナスの影響は限定的です。


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