米ドル/円 為替相場の超長期チャート 長期的な円高トレンドとその原因

超長期の為替チャートを作成しました。

米ドル/円 超長期チャート

下図は米ドル/円の超長期チャートです。1971年から2015年までの44年間にわたる為替動向をプロットしました。

DollarYenLongChart1971-2015

横軸は西暦です。縦軸は1ドルが何円に相当するかの値です。

データ数が多くて目立ちませんが、月足チャート(ローソク足)をプロットしています。なお、チャート作成の元データは、株価データ倉庫から取得しました。

 

為替の歴史

固定為替相場

戦後暫くの間は、為替レートは固定されていました。

戦後1949年4月から1971年8月までは、固定為替相場で1ドル360円でした。その後変動為替相場制に移行し、上記チャートの変動を経て現在に至ります。

 

プラザ合意

1985年9月のプラザ合意後に、円高が進行しました。

円高は進み続け、2年半の間に240円から120円へ、円の価値は2倍になりました。詳細をプラザ合意(1985年)後のドル/円為替チャート 円高はどう進んだか?に投稿しています。

 

LTCMショック

1998年10月のLTCMショックでは、4日間で20円もの円高が進行しました。

当時の様子について、LTCMショック時の米ドル/円 為替チャートが示す1998年10月の急激な円高についてに投稿しています。

 

リーマン・ショック

2008年リーマン・ショックでは、3ヶ月で17.7円(16.9%)の円高が進行しました。

リーマン・ショック前後の為替動向は、リーマン・ショック前後の米ドル/円 為替相場、および2008年の動向についてにまとめています。

 

東日本大震災

2011年3月11日の東日本大震災後に、為替相場は乱高下しました。

この為替動向の詳細は、東日本大震災前後における、米ドル/円の為替相場チャート 乱高下とその要因にまとめています。

 

その他の為替変動要因

その他、時期別の主要な為替変動要因は、外国為替相場の歴史(ドル/円相場)に詳しく説明されており、参考になります。

 

円高トレンド

低金利通貨の高騰と円高

上記チャートが右肩下がりである事が示す通り、超長期的にはドル・円相場は円高へと進んでいく傾向があります。この円高傾向は、米国と比べ日本は低金利である事が一因です。

低金利通貨は、金利がつきにくいために殖えません。殖えないという事は、その通貨の希少性が保証されます。希少性の高い通貨は価値を上げます。その結果として、円高は進行していきます。

日本は低金利に伴う長年のデフレ傾向にあります。デフレではモノの価値が下がり、お金の価値が上がります。チャートの円高傾向は、米国と比べて日本のデフレが進行し続けている事を示しています。

日銀は更に金利を下げ続けており、最近ではマイナス金利が話題になりました。日銀はインフレを志向していますが、これ以上金利を下げてインフレにはならないはずです。

なぜならば、金利を下げる→通貨の価値が上がる→デフレが進む→金利を下げる の悪しきスパイラルが起こるからです。このスパイラルは、今後しばらく覚悟した方が良さそうです。

 

資産運用と円高

資産運用を行う場合は、円高は外国資産を目減りさせ、更に税制上も不利になります。円換算で含み損であるにもかかわらず、米ドルでは利益に見える場合、現地では課税の対象になるからです。

このように、円高は資産運用の障害になりやすいため、円高傾向には注意が必要です。

しかしながら、円高傾向が永遠に進むという保証もありません。円が売りを浴び、円安が進行するストーリーもあります。例えば日本国のソブリンリスクが意識され、日本国債のデフォルトリスクが高まった場合や、日本国の少子高齢化による経済活動の停滞が大きく進行した場合は、円は売りを浴びる事が予想されます。


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米ドル/円 為替相場の超長期チャート 長期的な円高トレンドとその原因” への1件のコメント
  1. 匿名 より:

    >この円高傾向は、米国と比べ日本は低金利である事が一因です。

    ゆとりだな wLOLw 

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