下落相場における「ナンピン買い」の注意点

下落相場におけるナンピン買いの注意点を投稿します。

記事では最初にナンピン買いとその有用性について紹介します。次にナンピン買いを行う際に、注意したい2項目について、理由とともに記述します。

ナンピン買いとは?

ナンピン買いは、売買のテクニックの1つです。保有している金融商品が値下がりした際に、更に購入する事で平均取得価格を低く引き下げ、将来の利益に繋げる事を目論みます。

特に相場全体が低調となった局面では、ナンピン買いは金融商品を「安く買う」事になります。ところで投資の損益は、「いかに安く買うか」と「いかに高く売るか」で決まります。これを踏まえれば、「安く買えるナンピン買いは、資産形成における重要なテクニック」と言えます。

ナンピン買いの基本は、株におけるナンピン買いの考え方(All About マネー)で閲覧できます。記事では具体的な数値を挙げ、ナンピン買いが平均取得価格を下げる仕組みについて、説明が記載されています。

ちなみに、定額・等間隔での買い付けは、ドル・コスト平均法とも呼ばれます。ドル・コスト平均法は、平均取得価格が時価よりも高い場面において、ナンピン買いの1種と言えます。

 

ナンピン買いの際に確認したい事

ナンピン買いを行うにあたり、重要な確認が2点あります。①上がる見込みはあるか? ②資金が尽きる可能性はないか? です。それぞれ詳細を記述します。

 

上がる見込みはあるか?

ナンピン買いをするにあたり、今後価格が上がる見込みがある事が大切です。上がる見込みがあれば、ナンピン買いを検討します。

逆に、もし下がると考えるのであれば、ナンピン買いをしてはいけません。それは傷口を広げます。下がると考えるのであれば、損切りをすべきです。

また、他の銘柄を見渡してみて、もっと良い銘柄が無いかを確認する事も重要です。もし今の銘柄よりも上がる見込みがある優良銘柄が見つかれば、今の銘柄に固執しナンピン買いせずに、その期待できる銘柄を買うべきです。

 

資金が尽きる可能性はないか?

ナンピン買いしたものの、目論見が外れ損失が拡大する事があります。その際に資金が尽きないように調整しながらのナンピン買いをする必要があります。

下落相場が始まれば、売りが売りを呼び、結果として下がり続ける局面があります。例えば日経平均株価は、リーマン・ショックの際、リーマン・ブラザーズの破綻後しばらくしてからも更に下げ続けました。

下図はリーマン・ブラザーズの破綻(2008年9月15日)前夜から10月30日にかけての日経平均株価チャートです。ローソクは日足で、白が陽線、黒が陰線です。

Lehman_n225_daychart

リーマン・ショックの後、12,000円であった日経平均株価は10月28日に6,994.9円まで下げました。一気にナンピン買いをし、買い向かった多くの投資家は、その後の継続的な下落により、投資元本を失い再起不能になったり、多額の含み損を抱える事になりました。「下手なナンピン、スカンピン」という相場格言のとおりです。

ナンピン買いをする際は、資金が尽きないように慎重に、ゆっくりと行う必要があります。

 

 


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