リーマン・ショック前後の相場動向、および投資家の資産運用について

2008年に起こった金融危機であるリーマン・ショックの際の、相場動向と投資家の資産運用について、まとめます。

相場動向

株の推移

リーマン・ショックでは、世界各国の株価は暴落しました。金融危機に起因する企業業績の悪化に歯止めがかからなかったためです。日本でも日経平均株価は14,000円台から半値以下になり、2008年10月28日に底値の6,994.90円をつけるまで下落を続けました。

株価動向については、リーマン・ショック前後の日経平均株価チャート、および2008年の相場についてに詳細を記述しています。

 

為替の推移

リーマン・ショックでは、為替は大きく円高に振れました。世界各国が利下げを実施する事で、お金の循環を活発にし、また通貨安競争から輸出産業の活性化を試みました。

利下げをした国の通貨は下がりますが、既に低金利の日本は利下げ余地がありませんでした。経済が相対的に安定している事もあり、消去法的に円が買われ続け、円高が進行しました。

為替動向については、リーマン・ショック前後の米ドル/円 為替相場、および2008年の動向についてに詳細を記述しています。

 

原油価格の動向

リーマン・ショックでは、原油価格は大きく下落しました。例えばWTI原油価格は、直近の高値である1バレル145.29ドルから3分の1以下に急落しました。

金融危機による経済活動の鈍化は、原油の需要を減らします。その結果、需給の関係から原油価格は下落しました。とはいえその後、金融緩和であふれた投資マネーが原油に向かったため、原油価格は再び高騰する事になりました。

原油価格の動向について、原油の長期チャート 〜山高ければ谷深しに詳細をまとめています。

 

投資家の資産運用

国際分散投資が意味を失う

リーマン・ショックでの株安・債券安・円高は、多くの金融商品の価格を同時に毀損させていきました。通常の相場であれば国際分散投資は有効ですが、金融危機では国際分散投資はその効果を失いました

国際分散投資の代わりに、無リスク資産への分散と、時間分散の重要性が強く意識されるようになりました。国際分散投資が力を失う様子を、悲観相場では国際分散投資は無意味にまとめています。

 

ファンダメンタルズがあまりあてにならなくなる

急激な変化の局面では、資産運用でファンダメンタルズ指標の利用が難しくなってきます。仮に良い指数が出たとしても、その割安シグナルは状況悪化に伴う下方修正で打ち消される事が増えるからです。

景気後退局面での株価指標の利用は要注意ファンダメンタルズの利用について詳細を述べています。

 

投資家への風当たり

リーマン・ショックでは投資家への風当たりが強くなりました。今も昔も、資産を増やす投資家は賢人で、資産を失う投資家は愚か者です。金融危機は多くの金融商品の価格を下げ、結果として多数の愚か者が生まれました。

そのため一般的な投資家への風当たりは強くなり、本屋の投資教本コーナーもまた、縮小し、隅の隅の方に追いやられる事になりました。

 

ナンピン買いは有効だが要注意

下落相場においては、ナンピン買いで取得価額を下げ続けて、相場が反転した時の利益を大きくする事を目論めます。ただし、資金が尽きないように、慎重に買い向かう事が重要です。

下落相場における「ナンピン買い」の注意点に諸注意をまとめました。


タグ: , , , ,
リーマン・ショック前後の相場動向、および投資家の資産運用について” への1件のコメント
  1. Tansney Gohn より:

    >金融危機では国際分散投資はその効果を失いました。
    為替でやられますからね。
    外債は現地通貨では下げが株よりも少ないですが、やはり為替でやられます。
    ですから、外債のウェイト部分はキャッシュの方が良いと思います。
    今はリターンも期待できませんし。

  2. Kapok より:

    > Tansney Gohnさん

    高値になっている外債は買いにくいですね。
    私もほどんど売ってしまいました。

    外債は、バランスファンドの一部として、リバランス効果を期待して持つ程度になっています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。