株価下落局面で私は、ドル・バリュー平均法に従い買い向かいます

私は逆張り投資家で、ドル・バリュー平均法を利用しています。そのため株価下落局面では、この手法のルールに従い買い向かう事を決めています。

この記事では、投資手法としてドル・バリュー平均法を利用するための条件、具体的にはキャッシュポジジョンを多く持っている事や課税回避可能であるかどうか、について扱います。

また、この手法は万人に向いているわけではなく、ランダム・ウォーク信奉を始めとした相場観によっては、採用すべきでは無い事を説明します。

逆張り投資

逆張り投資は、下落局面で買い向かう

株価下落局面で私は買い向かいます。多くの逆張り投資家は買うでしょう。なぜならば、安く買って高く売るは資産運用で利益を出す基本原則です。そしてチャートが崩れた相場は、株価が普段よりも安くなった事を意味しており、これは金融商品を安く仕込む為に有利な局面と言えます。

悲観相場の為替は、安全資産として円も買われ、円高となります。海外資産を始めとしたリスク資産は目減りしますが、逆の見方をすれば無リスク資産としての円の価値が上がる局面です。円を欲しがる人が増えるならば、売ってあげようと私は考えます。

需給の反対の売買を行うことは、利益を得るために大切だからです。

 

CM法とドル・バリュー平均法との比較

下落局面におけるリスク資産の買いの程度は、投資家それぞれです。オーソドックスなコンスタントミックス(CM)型のアセット・アロケーションを採用し、リバランスを行う投資家は多いと考えられます。アセアロのリバランスでは、アセアロの保守程度に買い向かう事になります。

一方で、もっと過激な買い向かい方もあります。それはドル・バリュー平均法と呼ばれます。ドル・バリュー平均法は、リスク資産の価値を「漸増する目標値(バリューパスと呼ばれます)」に合わせていく売買を繰り返す投資手法です。システマティックな売買手法ですが、CMアセアロのリバランス法と比較し、悲観相場で買い入れる額は格段に上がります。

 

ドル・バリュー平均法の利用の条件

ドル・バリュー平均法が利用できる投資家は限られています。ドルバリュー平均法を利用する際に障害となるのは、キャッシュの枯渇と売買課税です。

 

50%程度のキャッシュポジジョン

ドル・バリュー平均法を利用するためには、まず、平常の相場で少なくとも50%程度のキャッシュポジジョンを持っている必要があります。日経平均株価の超長期チャートで確認できる通り、100年に1度の金融危機は5〜10年に1度は起こり、株価指数は半値になる事が繰り返されます。

このため、少なくとも50%のキャシュポジジョンがなければ、更なる下落で追加投入したい局面で資金が尽きてしまいます。

逆に、50%程度のキャッシュポジジョンを有している場合は、株価半減相場で買い向かった際には、大底でフルインベストメント状態になります。こうなれば、安く買って高く売るが大成功します。

 

課税回避できるか?

ドルバリュー平均法を利用していれば、株価が暴騰した際に、目標値を超過する分を売る事になります。目標値を超える局面では、保有商品は含み益を抱えているはずです。これは、多くの売買課税の支払いを意味します。

勿論、投資家は税金を支払えるように売買するのが正解です。当然ですが、運用益の多い優れた投資家ほど、多くの税金を支払います。税金支払いは、正しさの象徴です。

とは言え、運用益の増加のためには、回避可能な課税は回避するのが望ましいです。運用規模が比較的小さい投資家であれば、NISA口座の利用による課税回避が可能です。個別株運用をしていれば、含み損銘柄と含み益銘柄を併せて売る事で課税回避します。

 

私個人は、ドル・バリュー平均法が合っている

勿論平常時50%のキャッシュポジジョンでは、もっと下げた際にキャッシュが尽きる心配もあります。多くの投資家にとっては、50%は心もとないはずですが、私個人の場合は大丈夫です。

  • 平常の相場では50%のキャッシュポジジョンを持っている。
  • 若い投資家でまだ運用規模が大きくはない。
  • 今後も相対的に安定した給与所得によるキャッシュ確保が期待できる。
  • 更にディフェンシブ銘柄を選好するという投資スタイルである。

と、ドルバリュー平均法利用の条件がそろっている点から、自信を持って買い向かう事が可能になっています。

 

相場観とドル・バリュー平均法

相場観によっては、ドル・バリュー平均法を採用しない方が良い場合も多くあります。例えば、ランダム・ウォーク信者や効率的市場仮説信者とドル・バリュー平均法とは、相性が悪くなります。

 

ランダム・ウォーク信者

株価がブラウン運動やコインやサイコロと同じランダム・ウォークであると考えている場合、安いから買い向かうという選択は無意味です。もっと安くなる可能性が十分にあるからです。

一方で観測的事実として、株価は下がり続けない事を知っている投資家のみが、ドル・バリュー平均法を使えます。事実として、株価指数の騰落率リスクと経過時間から逆算される最大下落率は、長期的にはランダム・ウォークよりも強く反発傾向が強く表れる事が知られています。

 

効率的市場仮説信者

市場が効率的であり、効率的市場仮説を仮説ではなく真実と考える投資家にとっても、ドル・バリュー平均法は相性が悪い投資手法になります。

効率的市場仮説によれば、株価の下落は状況の悪化の折込みです。つまり株価下落は景気悪化による各種企業の将来利益の減少の現れです。このような局面で強気に買い向かうバリュー平均法は、効率的市場仮説信者にとっては愚かな投資手法に見えるはずです。

一方で現実的には、悲観相場は悲観し過ぎで、楽観相場は楽観し過ぎです。このため逆張り性向の強いバリュー平均法は、多くのバックテストで良い成績を収めています。

 

 

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