運用報告書(2017年5月末日)


2017年5月31日時点の資産運用の状況を公開します。

運用概況

資産概況

時期 運用資産(千円) 基準価額(円) 前月比 口数(千口) 低リスク資産比率
2017年5月末 11,132 15,946 1.29% 6,981 31.2%
2017年4月末 10,990 15,742 2.08% 6,981 27.7%

株式個別銘柄

2017年5月31日時点で保有している株式個別銘柄とその時価を、下表にまとめます。

銘柄一覧

8ヵ国35銘柄へ投資しています。

コード 銘柄 通貨 業種 配当
利回り
PER 保有数 時価
(円)
構成
比率
7475.jp Albis Co Ltd JPY Consumer Staples 1.51% 18.28 100 464,500 7.7%
2292.jp S Foods Inc JPY Consumer Staples 1.01% 16.29 100 378,000 6.3%
3888.hk Kingsoft Corp Ltd HKD Information Technology 0.48% 1000 297,700 5.0%
msft.us Microsoft Corp USD Information Technology 2.22% 32.52 37 288,470 4.8%
4323.jp Japan System Techniques Co Ltd JPY Information Technology 1.89% 16.86 200 264,000 4.4%
7643.jp Daiichi Co Ltd JPY Consumer Staples 1.53% 4.05 200 261,200 4.4%
6750.jp Elecom Co Ltd JPY Information Technology 1.92% 14.50 100 234,300 3.9%
2742.jp Halows Co Ltd JPY Consumer Staples 1.03% 15.63 100 232,100 3.9%
005930.ks Samsung Electronics Co Ltd KRW Information Technology 1.25% 12.75 1 223,500 3.7%
jnj.us Johnson & Johnson USD Health Care 2.64% 20.05 15 211,123 3.5%
1099.hk Sinopharm Group Co Ltd HKD Health Care 1.60% 18.56 400 202,350 3.4%
wfc.us Wells Fargo & Co USD Financials 2.91% 13.05 35 202,149 3.4%
intc.us Intel Corp USD Information Technology 3.01% 14.37 50 200,311 3.3%
2475.jp WDB Holdings Co Ltd JPY Industrials 0.85% 19.33 100 199,800 3.3%
pg.us Procter & Gamble Co/The USD Consumer Staples 3.16% 23.28 20 193,556 3.2%
6407.jp CKD Corp JPY Industrials 1.89% 15.09 100 169,600 2.8%
3677.jp System Information Co Ltd JPY Information Technology 1.56% 19.62 200 166,800 2.8%
3988.hk Bank of China Ltd HKD Financials 4.88% 6.19 3000 166,257 2.8%
9028.jp Zero Co Ltd JPY Industrials 3.34% 8.06 100 157,600 2.6%
indf.ij Indofood Sukses Makmur Tbk PT IDR Consumer Staples 1.93% 19.35 1800 157,500 2.6%
855.hk China Water Affairs Group Ltd HKD Utilities 1.76% 10.71 2000 144,942 2.4%
3954.jp Showa Paxxs Corp JPY Materials 2.17% 7.06 100 138,100 2.3%
olam.sp Olam International Ltd SGD Consumer Staples 2.93% 16.59 800 131,249 2.2%
tlkm.ij Telekomunikasi Indonesia Persero Tbk PT IDR Telecommunication Services 4.56% 19.86 3000 130,500 2.2%
6670.jp MCJ Co Ltd JPY Information Technology 2.23% 12.17 100 125,900 2.1%
vmw.us VMware Inc USD Information Technology 31.89 10 107,120 1.8%
005380.ks Hyundai Motor Co KRW Consumer Discretionary 2.45% 8.68 5 81,500 1.4%
1186.hk China Railway Construction Corp Ltd HKD Industrials 1.70% 8.83 500 76,023 1.3%
8306.jp Mitsubishi UFJ Financial Group Inc JPY Financials 2.61% 10.12 100 69,090 1.2%
sem.mk 7-Eleven Malaysia Holdings Bhd MYR Consumer Staples 1.76% 33.96 2000 67,727 1.1%
096770.ks SK Innovation Co Ltd KRW Energy 3.79% 8.03 4 67,600 1.1%
gazp.rm Gazprom PJSC RUB Energy 6.56% 3.06 240 56,324 0.9%
5809.jp Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd JPY Industrials 2.55% 10.38 100 55,000 0.9%
2380.hk China Power International Development Ltd HKD Utilities 6.12% 8.18 1000 42,204 0.7%
8410.jp Seven Bank Ltd JPY Financials 2.35% 19.22 100 40,500 0.7%

売買銘柄

決算発表の季節となり多くの銘柄を入れ替えました。結果、ネット証券に多額の手数料を課金する優良顧客となりました。

市場 銘柄(コード) 売買区分 備考
東証1部 バローホールディングス(9956.jp) 売却 減益見込み(平成29年3月期)のため、成長性・割安さが解消されたと考えて売却しました。
東証1部 アステラス製薬(4503.jp) 売却 トランプノミクスの円安の恩恵が大きな銘柄の1つだと考え保有を継続していましたが、減収減益見込み(平成30年3月期)と分かり売却しました。
東証JQS 昭和パックス(3954.jp) 新規購入 割安さ・チャートに注目し、増配発表後に購入しました。
東証1部 大阪有機化学工業(4187.jp) 売却 高値圏でチャートが崩れたと考え売却しました。
東証2部 兼松エンジニアリング(6402.jp) 売却 減収減益見込み(平成30年3月期)が発表され、受注は悪くないもののチャートも崩れたため売却しました。
東証1部 安藤ハザマ(1719.jp) 売却 減益見込み(平成30年3月期)が発表されたため売却しました。
東証1部 UACJ(5741.jp) 新規購入
&売却
平成29年3月期決算を受けて明らかに割安だと判断し購入したものの、私が非鉄金属業種に不勉強な事もあり、チャート崩れに不安になり損切りしました。
東証JQS シノケングループ(8909.jp) 売却 平成29年12月期1Qが発表され、内容は悪くないもののチャートが崩れ売却しました。私は不動産・建築株のバブル崩壊を予想しており、撤退のタイミングを探していました。
東証JQS ダイイチ(7643.jp) 新規購入 成長性・割安さに注目し購入しました。
東証2部 ゼロ(9028.jp) 新規購入 割安さとチャートに注目し購入しました。
東証JQS システム情報(3677.jp) 部分売却 値上がり大きく、チャートが崩れたために保有株の半数を売却しました。
東証1部 コーナン商事(7516.jp) 売却 平成30年2月期の業績予想は好調であるものの、月次売上で既存店の失速や特別損失への警戒から売却しました。
東証1部 JXTGホールディングス(5020.jp) 売却 割安感があるものの、チャートが悪く、そもそも得意な業種でもないために、不安になり損切りしました。
東証2部 日本システム技術(4323.jp) 新規購入 業績の伸びや成長余地の広さに注目して購入しました。
東証1部 WDBホールディングス(2475.jp) 新規購入 業績の伸びとチャートに注目し購入しました。

通貨別

ホームバイアスをかけた運用を行っており、日本株が個別株ポートフォリオの半数程度を占めています。今後もホームバイアスをかけた運用を継続する予定です。

通貨 時価 構成比率
JPY 2,956,490 49.2%
USD 1,202,729 20.0%
HKD 929,476 15.5%
KRW 372,600 6.2%
IDR 288,000 4.8%
SGD 131,249 2.2%
MYR 67,727 1.1%
RUB 56,324 0.9%

業種別

高パフォーマンスな情報技術(Information technology)および生活必需品(Consumer Staples)銘柄に偏った運用を行っています。今後は分散投資の観点から、この2業種の比率が70%を超えないように注意をし、運用します。

業種 時価 構成比率
Information Technology 1,908,101 31.8%
Consumer Staples 1,885,832 31.4%
Industrials 658,023 11.0%
Financials 477,996 8.0%
Health Care 413,474 6.9%
Utilities 187,146 3.1%
Materials 138,100 2.3%
Telecommunication Services 130,500 2.2%
Energy 123,924 2.1%
Consumer Discretionary 81,500 1.4%

システム開発

2017年5月は、個別銘柄情報を自動取得するシステムの開発に注力しました。当初、状況把握を通して資産運用を有利に行うためのシステムを作成する事が目的でしたが、pythonやMySQLと仲良くなるにしたがって自己目的化し、作る事そのものを楽しむ事となりました。

作成したシステムで日次で取得している、私の保有株の時価は、下記に公開しています。

ポートフォリオ(Kapok&Fintech)

2リスク資産ポートフォリオの特性に学ぶ、資産選択で重要な事柄


2種類のリスク資産と無リスク資産があれば、それぞれの保有比率を調整する事で、投資家はさまざまなリスク・リターンのポートフォリオを構築できるようになります。

投資家は最も有利なポートフォリオを利用したいと考えますが、「値動きの相関係数」「無リスク資産の金利」「リスク」「リターン」等のパラメーターの状況や変化によって、資産の最適な組み入れ比率は変化するものです。

この記事では、2リスク資産ポートフォリオに限定して、パラメーターの変化が最適なポートフォリオにどう影響するかを論じます。その上で、更に一般的な資産運用で重視すべき事柄についてポイントをまとめます。

2リスク資産ポートフォリオの特性

2リスク資産ポートフォリオは、2つのリスク資産で構成されるポートフォリオです。各資産の組み入れ比率によって、ポートフォリオのリスク・リターンの値は変化します。

最適な組み入れ比率は、リスクの割にリターンが大きくなる比率です。それは、シャープレシオが最大となる点と言い換える事ができます。最適な比率を考えるためには、各パラメータの変化が最適比率にどう影響するかを知っておく事が不可欠です。

以下に、各種パラメータが変化した場合に、最適比率がどう変わるかを動画でまとめました。

相関係数が変化した時

リスク資産同士の相関係数は、最適な保有比率に大きく影響します。

下図はA資産(リスク20%,リターン5%)とB資産(リスク10%,リターン1%)の相関係数が変化した際の、最適な保有比率の変化を図示しています。

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図の確認方法

青の曲線は、2リスク資産のみを保有し、保有比率を変化させた時に実現できるリスク・リターンの組み合わせです。赤の直線は、2リスク資産と無リスク資産を利用して実現可能な最も有利なリスク・リターンの組み合わせで、資本市場線と呼ばれる直線です。

相関係数の変化による最適資産配分の変化

相関係数が大きい(1に近い)時は、低リスク・高リターンな方の金融商品を多く持つべきです。上図では相関係数が0.3までは、A資産だけを持つ(A資産100%保有)が最適でした。

一方で相関係数が小さくなる(-1に近くなる)にしたがって、B資産を組み入れた方が良いように変わってきます。資産同士の値動きの相関が小さい時や、逆相関の関係がある時は、不利な金融商品(高リスク・低リターンな金融商品)を多少組み入れた方が有利に運用できます。リスク分散の効果が大きくなるからです。

逆相関資産の組み入れが重要

2リスク資産の場合に限らず、一般的なポートフォリオ構築においても、他の資産との相関が低い金融商品を組み入れる事で、投資家は有利なリスク・リターンの組み合わせを手に入れられます。多くの資産の値動きと逆相関がある資産を組み入れれば、リバランスを通して運用資産の成長に貢献します。

無リスク資産の金利が変化した時

無リスク資産の金利も、最適な保有比率に影響します。

下図は、無リスク資産の金利を-1.5%から3.0%まで変化させた時の、A資産の最適保有比率の変化です。

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金利上昇で高リスク資産選好

金利が上昇するに従って、高リスク・高リターンであるA資産の組み入れ比率が増える事が分かります。

金利変化への対応

一般的な金利上昇局面でも、投資マネーはリスクを取ってでも高リターンな金融商品に向かいます。一方で低リターンな金融商品は、金利上昇局面では売られやすくなります。

逆に金利下落局面では、低リターンな金融商品の組入れで有利な運用できるようになります。そのため、場合によってはマイナス金利の中でさえ、債券が更に買われる事があります。

リスクが変化した時

リスクの変化は、保有比率に影響します。

下図は、A資産のリスクを変化させた時の、A資産の最適保有比率の変化です。

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リスク大→最適組み入れ比率が小さく

A資産のリスクが大きくなるにしたがって、A資産の最適保有比率は小さくなります。リスクを避けたほうが有利な運用ができるからです。

リスクの大小と最適組み入れ比率

一般的なポートフォリオ構築においても、(他の条件が同じであれば)リスクが大きな金融商品は少なめに、リスクが小さな金融商品は多めに持つのが望ましい選択です。

リターンが変化した時

リターンの変化は、保有比率に影響します。

下図は、A資産のリターンを変化させた時の、A資産の最適保有比率の変化です。

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リターン大→最適組み入れ比率が大きく

A資産のリターンが大きくなるにしたがって、A資産の最適保有比率は大きくなります。

リターンの大きな資産を多く保有する事

一般的なポートフォリオ構築においても、リターンが大きな金融商品を多く持つ事は大切です。

まとめ

2リスク資産ポートフォリオの特性から、一般的なポートフォリオ構築において大切な事柄が分かりました。

ポートフォリオ構築の際は、「他の資産との相関が低い資産を組み入れる」「金利の変化に対応する」「リスクの小さな金融商品を多く組み入れる」「リターンの大きな金融商品を多く組み入れる」という事が大切です。

実際にはこの4つのポイントは、矛盾して同時には成立できないかも知れません。現実的にはこれらのバランスを取りながら運用していく事になります。