投資判断に影響を与える基準・価値観

投資判断に影響を与える基準・価値観

投資手法や投資判断は、投資家それぞれです。投資家自身の判断基準や価値観は、投資判断に影響を与えます。この判断基準について紹介します。

ここで挙げる基準の中には、理解・共感できるものと、できないものがあるはずです。いずれにしても、その視点を持ち視野を広げる事には価値があります。

何より、暴騰・暴落の相場は、これらの基準・価値観を省みるチャンスです。

各種判断基準

Maxmin基準

利益の最小値を最大化する手堅い判断基準です。最大損失を最小化するという視点で、miniMax法と呼ばれる事もあります。

手堅い反面、得られたはずの利益を取り逃がす事も多くなります。

 

期待値基準

利益の期待値を最大化する判断基準です。ここで期待値は、そのリターンを確率で重み付けして算出する期待値です。

一方で、期待値ではなく、最頻値を考える事もあります。その他、対数最適化を考える事もあります。

長期的な資産運用では、やや過激な判断基準です。期待値への注目が過度になれば、投資元本を失い、その後の利益を享受できなくなるパターンに陥る事があります。それを避けるように、注意が必要です。

 

最大機会損失最小化基準

大きな機会損失を避ける判断基準です。この基準は、後悔を最小化します。

相場動向に関する各種パターンをシミュレーションする事に繋がるため、スキル向上のために有効だと考える事ができます。

 

MaxMax基準

最大の利益に注目し、それを得られるような選択をするという判断基準です。楽観的な判断基準と言えます。夢がある一方で、繰り返しこの基準で選択した場合に失敗しやすくなります。

 

効用関数の利用

効用関数について

利益 $latex x$ を得る嬉しさを $latex U(x)$ として数値で表現します。これを効用関数と呼びます。効用関数は、単調増加な連続関数です。また、 $latex x > 0$ の範囲で上に凸(凹関数)、$latex x < 0$ では下に凸(凸関数)です。

効用関数が単調増加である事は、$latex x > y \Rightarrow U(x) > U(y)$ から明らかです。凹凸は感覚の麻痺によるものです。例えば $latex x > 0$ では効用逓減の法則により、凹関数になります。

下図は具体的な効用関数の例です。この詳細は、資産運用における、効用関数と心理効果に投稿しています。

効用関数Ux例

 

期待効用

利益に複数の可能性がある場合を考えます。確率 $latex p_i$ での利益が $latex x_i$ になる場合、期待効用は効用の期待値で、$latex \sum p_i U(x_i)$ で計算します。

もしも効用関数を測定していれば、どちらの投資判断が望ましいかを期待効用の比較から判断できます。もちろん現実的には、期待効用の算出に利用する確率($latex p_i$)を正しく算出する事は困難です。

ですが相場動向について、起こりうる可能性を考え、想定をしておくという点で、期待効用の算出は大切だと考えています。

 

まとめ

この記事では、投資判断に関わる基準を紹介しました。判断基準としては、Maxmin基準、期待値基準、最大機会損失最小化基準、MaxMax基準を挙げました。また、効用関数の利用による、比較と判断を考えました。

いずれの基準・判断も、投資家それぞれの価値観次第です。とはいえ、これらの基準について考える事は、相場の見通しについての考察と、起こりうる可能性についての想定・理解を深めます。

暴騰・暴落の相場は、これらの基準・価値観を省みるチャンスです。

 

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