原油の長期チャート 〜山高ければ谷深し

原油の長期チャート 〜山高ければ谷深し

WTI原油価格の長期チャートを掲載し、この騰落要因と所感を投稿します。

長期チャート

下図は、WTI原油価格の長期チャートです。

WTI1988to2015

横軸が西暦です。縦軸が1バレルあたりのドル価格です。期間は1988年から2015年までです。このチャートは、ぱらっとチャート(Dreamvisor.com)にパラメータを渡し、取得しました。

チャートはかなりの乱高下を示しています。山高ければ谷深しという相場格言を連想します。

 

最近の原油価格下落

下落要因

最近では原油価格の下落が止まらず、ニュースになっています。中国経済の減速で需要が減る一方で、米国のシェールオイルの増産によって供給は過剰です。産油国は原油の供給過剰を認識しているものの、シェア維持を優先し、減産には動きません。

この需要が少なく供給が多いという関係に加え、更に米国利上げが原油価格の下落に拍車をかけます。利上げは米ドル為替をドル高に導きます。その際、原油をはじめとする金融商品に集まっていた投資マネーも、米国に引き上げられやすくなっています。

以上のように、原油下落要因は多く、しばらくは原油価格は低く推移すると予想されています。

 

下落の株式への影響

原油価格が低い時、原油価格の下落は株価下落に繋がります。石油会社は在庫の評価損が増え、商社は商品が安値でしか売れなくなります。原油下落はこのように、一部の企業の業績悪化に直接繋がります。更に在庫の需要減による原油下落は、間接的に景気の減速を示唆しているため、投資家の心理を悪化させ、株価の下落を導きます。

 

かつての原油価格急騰

暴騰要因

2008年のリーマン・ショック前後に、原油価格は暴騰した事がありました。その時は、現在と真逆の事が起こっており、価格上昇に歯止めがかからないという様子でした。具体的には、新興国の成長による原油需要の増加や、原油の供給を不安定にする中東情勢があり、需要に対して供給が追いつかない状況でした。

更に米国サブプライム危機やリーマン・ショックから回復時期では、金融緩和により投資マネーが世に溢れる時期でした。原油価格が暴騰し世界経済を圧迫するも、産油国は投資マネーへの制御が重要であると主張し、原油の増産を渋ったため、暴騰に拍車がかかりました。

 

暴騰の株式への影響

原油価格が高い時、原油価格の上昇は株価の下落要因となります。資源高が経済活動のコストを高め、経済の停滞に繋がるからです。

原油価格が低い時とは真逆の値動きとなります。

 

所感

原油は上がるときは上がり続け、下がるときは下がり続ける印象があります。こうして長期チャートを見て、状況を考えてみてもやはりそうです。

エネルギー関連銘柄へ投資する際や、為替差益を狙う際は、原油の値動きや特性に注意を払っておきたいものです。

 

 

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