株式投資よりも高リスクな債券投資 1世紀債はどのくらいデンジャラスか?

アイルランドが超長期債である1世紀債(100年債)を発行しました。

表面利回りは2.35%で、米国の30年債(2.66%)よりも低い金利です。詳細は、Ireland just issued a 100-year bond, and the yield is lower than the US 30-year(businessinsider.com)で紹介されていましたが、現在はリンク切れとなっています。

欧州のマイナス金利政策により、資金調達コストが小さくなっています。この間に政府や企業が超長期債を発行するのは、合理的な戦略に見えます。アイルランドに限らず、低金利・マイナス金利が長引く国々では、超長期債が今後も多く発行される事になると考えられます。

超長期債の価格は、金利の変化に敏感です。遠い将来に受け取る償還金や利金の現在割引価値が、金利の影響を大きく受けるためです。

例えば、100年後に受け取る100万円は、無リスク資産の金利によって、下記の通り現在価値が大きく変わります。

金利が -1 % 273万円
金利が 0 % 100万円
金利が 1 % 37万円
金利が 2 % 14万円

金利が1%動けば、価値が3倍近く変わって見えます。これは大きな変化です。リーマン・ショック時に日経平均株価が半減して大きなニュースになりましたが、その比では無い程の変化になります。超長期債は、値動きが激しく、株式よりもデンジャラスな金融商品です。

従来、「債券投資は株式投資より安全(低リスク)」であると言われていました。一方で今後低金利政策が長期化し、超長期債の発行が普遍化すれば、「株式投資は債券投資より安全」と言われるようになる、かも知れません。

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