日本の財政破綻で何が起こるか

日本の財政破綻で何が起こるか

日本の財政収支は、通常の家計や企業と比べて異常です。将来的には財政破綻が起こり、円安とインフレが進行すると予想できます。

財政赤字の進行

一般会計税収、歳出総額及び公債発行額の推移(財務省)によれば、2015年度は税収54.0兆円に対し、歳出は98.8兆円の大きな赤字です。国債は38.5兆円発行しています。

下図は、投資環境マンスリー2016年4月号(emaxis.muam.jp)の7ページで取得した財政収支の推移です。出所の財務省よりも見栄えの良いチャートです。日本政府が長い間借金を積み重ねている様子がよく分かります。
NihonZaiseiSyushi1970_2015

今後も状況が変わらなければ、何らかの形で破綻する事になります。ではどのような破綻のストーリーが考えられるでしょうか。

 

破綻のストーリー

もしも日銀が何かの拍子に、日本国債を買い支えなくなった場合は、ギリシャのような破綻をするはずです。増えに増えた国債は、需要よりも供給が多くなり、金利が高騰します。日本政府は更なる借金が出来なくなり、財政が破綻します。

もし日銀が従来通りに日本国債を買い支える場合は、しばらくは安定します。とはいえ、永遠に借金を積み重ねる事は出来ません。国債残高が増えて、国債保有者が増えていけば、どこかで国債は金融商品としての希少性を失い、多くの保有者は売り手側に回ります。

大量に売られたとしても、勿論日銀が買い支えてくれます。とは言え、買い支えの過程(日銀は円を支払い国債を買います)で日本円が溢れ出します。結果として日本円が価値を失い、円安と悪いインフレが進行します。そして日本は今よりも貧乏になります。

参考:国債のデフォルト(債務不履行)の分類に、他国のデフォルトとその理由をまとめています。デフォルトには、いくつかの異なるストーリーがあります。

 

他国が先に破綻する場合

財政赤字国は日本だけではないため、他の国が先に破綻する可能性の方が高いとも考えられます。他国破綻時に、もし日本の国力がまだ高ければ、安全資産として日本円が買われ、一旦は円高になります。

一方で、もし日本の国力が弱まっていれば、かつてのPIIGS(財政破綻の可能性が高い国々:Portugal、Italy、Ireland、Greece、Spainの頭文字)のように連れ安を食らい、財政破綻に近づきます。

いずれにしても日本の少子高齢化に伴う生産性の低下により、遅かれ早かれ、どこかのタイミングで日本の財政の事実上の破綻と円安・インフレを招くはずです。

 

日本人の資産運用への影響

資産運用をする際は、このような円安・インフレに対応できるように、海外資産を保有しておきたいものです。

古典的な資産運用では、ポートフォリオは加齢とともに債券シフトをするのが望ましいと言われます。ですが、私はそのような考え方を無視します。21世紀において日本国の債券はどう考えてもハイリスクであるため、歳をとったとしても国内外の各種資産への分散投資は不可欠です。

参考:アセット・アロケーションは年齢とともに債券シフトすべきでは無いに、債券シフトと日本国債への集中投資の問題点をまとめています。

 


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