アノマリーの利用方法と注意点

アノマリーの利用方法と注意点

相場の「アノマリー」について、その利用方法と注意点をまとめます。

アノマリーについて

アノマリーとは?

アノマリーは、理論的根拠が希薄だけれども、経験上(統計的に)正しいとされる、相場の現象の事です。

「ご祝儀相場」「Sell in May」等がアノマリーの代表例として挙げられます。下記のリンク先の記事に、有名なアノマリーがまとめられています。

株のアノマリーの意味とマーケット(リンク最終確認:2015/4/30)

 

アノマリーの利用方法

もしもアノマリーを見つけた場合は、これを利用しない手はありません。アノマリーに従い、「勝率が高い時には投資金額を増やし、低い時には金額を減らす」のは、数学的に合理的な選択です。

簡単な例の場合は、その数学的な正当性を、ケリー基準と指数法則を使い解析的に導く事も出来ます。下記のリンク先には丁半博打を例に、計算手法が掲載されています。

ケリー基準(4)(リンク最終確認:2015/4/30)

 

アノマリー利用の注意点

注意点①「今でも本当に成り立つか?」

広く知られてしまったアノマリーは、誰もがそれを利用しようとし、結果としてその特性を失います。例えば「1月株高」や「ご祝儀相場」と呼ばれる年初の株高傾向は、その一例です。

下図は、1月の日経平均株価の騰落率を表しています。12月の終値と、1月の終値を使い騰落率を算出し、プロットしました。横軸が西暦で、縦軸が騰落率です。

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少なくとも1980年台頃までは、1月の日経平均株価は明らかな上昇傾向がありました。平均をとれば、1月の上昇傾向は他の月と比べて際立ちます。

ところがこの「1月株高」は、広く知られたために、これを利用しようとする投資家が多数現れ、多額の反対売買(12月に買って1月に売る)が発生しました。それが株価に織り込まれ、結果として、1990年台以降「1月株高」はアノマリーとして認められなくなっています。

このように、広く知られたために、最近では成り立たないアノマリーがあります。アノマリーを利用する際は、「最近も成り立っているか?」「今後も成り立ちそうか?」「知っていて、利用する人は少なそうか?」を考える必要があります。

 

注意点②「他人に言わない事」

上記の例のように、広く知られたアノマリーは、多くの人が利用しようとするために、反対売買が発生し、利用ができなくなっていきます。もしもアノマリーを見つけたとしても、他人には言わずに(私にはこっそり教えてください)、誰も知らない内に儲け続ける事が大切です。

 

まとめ

アノマリーは「理由は分からないが、どうやら成り立っている相場の傾向」です。今まで成り立っていたからといって、今後も成り立つとは限りません。

資産運用においてアノマリーを利用する際は、「今後も成り立つか?」「他人には言わない事」に注意して、こっそりと利用しましょう。

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アノマリーの利用方法と注意点” への1件のコメント
  1. Tansney Gohn より:

    1月効果からすると、今年は荒れそうです。
    早速アメリカの景気減速懸念とか言ってます。
    日銀がどう動くか見ものです。
    (^^

    • Kapok より:

      > Tansney Gohnさん

      高値警戒感もありますしね。
      上半期効果があればそろそろ下げるかも知れません。

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